廃棄を極力減らしたファクトリーブランド「TheContainerShop」の理念
ー素材や形のバリエーションを豊富に用意されているのですね。 最初から構想を考えているわけではありません。サイズも生地幅に合わせて分割して決めていますし、素材や世の中の流れを見ながら、こういうアイテムがあってもよいのではと、常々考えています。 最近では、通勤で使いたいからA4の書類やパソコンが入るサイズが欲しいという声を多くいただきました。新しいデザイン案はいくつかありますが、基本的にはお客様の利便性を高めていくことができるものに優先的に取り組んでいます。
ー購入された方の反応はいかがですか。 男女ともに、20代から60代までの幅広い層に認知していただいており、オンラインで購入されるだけでなく、月に1度オープンしている実店舗に足を運んでくださるお客様も多いです。 サイズやバリエーションが豊富にあるので、親子でサイズ違いやカラー違いを楽しんだり、最近ではマイバッグの普及からギフトとしての需要も高まってきていると感じます。
サステナブルの意識が高まりつつある
ー修理サービスを使われる方も多いですか。 元々、商品自体が大きく壊れることはないように作っているので、修理自体のご依頼は多くありません。 長くご愛用いただくためにハンドル交換を有償で行っておりますが、こちらのサービスをご利用されるリピーターの方は大変多くいらっしゃいます。ずっと使いたいと思っていただけることが嬉しいです。 また、購入時に修理対応が可能なことをお伝えすると、購入のきっかけにしていただける場合もあります。弊社の商品であれば、購入時期や店舗に限らず、できるだけ修理させていただきますし、捨てずに修理しながら使い続けていただければ、それこそサステナブルな活動につながると思います。 ーサステナブルへの意識が変化しつつあると感じますか。 私たちのお客様を見ていると、ブランドを始めた当時と比べて、とても意識が高くなってきた印象です。 店舗に来店される際にマイバッグの持参や、オンラインでも簡易包装を希望される方が増えています。レビューにも、商品だけでなく弊社のコンセプトや考えに共感したことが、購入の理由だという声も届いています。 ー今後の展開について教えてください。 口コミやInstagramで知ってくださる方が年々増えていることもあり、遠方で足を運べない方々に向けて商品をできるだけわかり易くご紹介できるように、オンラインショップなどに力を入れていきたいです。 最近では、海外のお客様からもInstagramのDMで連絡が来ます。日本のものづくりが好きな方は多くいらっしゃるので、感度の高い方が見つけてくださるようです。今後は少しずつ海外のお客様に向けての販路も増やしていきたいですね。 また、新商品としてデイリーに使えるエコバッグの販売や廃材を利用した商品などを検討しています。楽しみにしていていただけると嬉しいです。