なぜ森保監督は“今”このタイミングでUー22代表に久保建英、堂安律らを招集したのか?
フル代表と同じくU-22代表も、各国の国内リーグ戦が中断する、年間5度にわたって設定されている国際Aマッチウィークの期間中に活動してきた。今年ならば3月のAFC・U-23アジア選手権予選を皮切りに、6月はトゥーロン国際大会、9月はメキシコ・アメリカ遠征、そして10月にはU-22ブラジル代表から勝利する快挙を達成したブラジル遠征を行ってきた。 11月の国際Aマッチウウィークを終えれば、次は来年3月までない。ただ、U-22代表としては12月28日にキリンチャレンジカップ2019(対戦国未定、トランスコスモススタジアム長崎)が、五輪イヤーの訪れとともにU-23代表になる来年1月にはAFC・U-23アジア選手権がタイで開催されることが決まっている。 長崎でのキリンチャレンジカップ2019に関しては、堂安がプレーするオランダリーグ、そして久保がプレーするスペインリーグもウインターブレークに入っている。一時帰国している可能性も大きいものの、休養を優先させたいと所属クラブ側が望めば、JFAとして拘束することは難しい。 組み合わせ抽選の結果、グループBでカタール、サウジアラビア、シリアと戦うことが決まっているAFC・U-23アジア選手権に至っては、再開される各国のリーグ戦と重複している。堂安や久保だけでなく、他のヨーロッパ組を招集できるかどうかもわからない。 来年3月および6月の国際Aマッチウィークにも、U-23代表としての活動が組まれるはずだ。そこへ堂安や久保らを招集できるかどうかは、フル代表の結果次第となる。進行中のアジア2次予選を早々に勝ち抜いていればさまざまな選択肢が可能になるが、森保監督は慎重な発言に終始した。 「来年もいろいろな大会があるなかで融合というものは考えている。しかし、いまこの場でこの大会、この期間はベストの選考ができて、東京五輪へ向けてベストのチーム活動ができる、ということは控えたい。言ったことが嘘になるといけないので、その時々に発表させてもらえれば」