阪神の藤浪、伊藤隼、長坂の3選手に新型コロナ「陽性」反応…”発生源”と感染経路はまだ判明せず
阪神が27日、藤浪晋太郎(25)、伊藤隼太(30)、長坂拳弥(25)の3選手が新型コロナウイルスのPCR検査を受け陽性判定が出たことを発表した。3選手共に発熱、咳などの症状はないが、味覚、嗅覚の部分でまだ症状の残っている長坂はすでに入院。藤浪、伊藤の2人の味覚、嗅覚は改善しているが、今後、入院予定で現在保健所の指示を待っている状況。現時点では3選手以外に、球団内にも、選手の家族にも、異常を訴える者は出ていないという。 阪神の説明によると藤浪、伊藤、長坂らは14日に他選手4人を含む合計7人で知人宅を訪れ、球団関係者ではない外部の5人と計12人で会食した。 最初に異常を訴えたのが長坂で18日に発熱症状があり、練習を欠席して病院で診察を受けた。だが、肺炎症状などがなかったため風邪と診断され、球団も、その結果を発表している。翌19日から23日まで自宅で療養。24日から鳴尾浜で練習を再開したが、25日の練習後に味覚異常を申告し、26日に病院で受診、「PCR検査の必要があり」と診断され、検査を受け深夜に陽性反応が確認された。 伊藤は22日に、食事の際、嗅覚異常を感じたが、23日から25日まで鳴尾浜で練習を行い、ソフトバンク2軍とのファームの練習試合に出場した。26日に藤浪の申告により球団からヒアリングを受け、毎年、花粉アレルギーの自覚症状として嗅覚異常はあるが「匂いを感じにくい」という申し出を行ったため、長坂と同じく、病院での診察を経て、PCR検査を実施。深夜に陽性反応が確認された。 NPBとJリーグが合同で設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームがまとめた提言書では、選手やコーチに新型コロナウイルスの感染者が出た場合、まずは濃厚接触者の洗い出しを行い、二次感染、三次感染のリスクを封じることが最優先事項とされている。阪神は、そのマニュアルに沿い、「関係者及び、そのご家族の安全を第一に考え」保健所に協力して調査を進めており、選手、コーチ、スタッフ、球団職員に対しては「濃厚接触者か否かに関わらず」26日から自宅待機及び経過観察を命じている。