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フィービー・ブリジャーズが語る新境地、The 1975への共感、笑顔と涙のハーモニー

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Rolling Stone Japan

陰りのあるソングライティングとユーモアセンスを兼ね備えた新世代フォークロックの旗手、フィービー・ブリジャーズ。The 1975の最新作『仮定形に関する注釈』への参加でも話題を集めた彼女が、2ndアルバム『Punisher』の制作背景を語る。 【写真ギャラリー】フィービー・ブリジャーズの日常(全8点) フィービー・ブリジャーズは人生を謳歌している。「もう最高よ」カリフォルニア生まれで現在25歳の彼女はそう話す。「うちの母は『フィービー・ブリジャーズのお母さんですか?』ってよく訊かれるらしいんだけど、何でもかんでもオッケーしちゃうの。『そのカップルのプロムであなたが演奏するって約束しといたからね』なんて言われるたびに、私はこう返してるの。『ちょっとお母さん! ダメだってば!』」 内省的で荒涼とした、20代特有の心象風景を描くソングライティングによって、ブリジャーズは近年でも屈指のシンガーソングライターとして知られるようになった。朝コーヒーを淹れながら聴いていると少し泣けてくる、彼女の鳴らすフォークロックはそういうものだ。しかし、実は彼女は不遜なユーモアセンスの持ち主であり、ソーシャルメディアの投稿にはそれが顕著に現れている。(「お尻を舐めることが悪だとしたら、私は正義なんていらない」「毎週水曜はAsh Wednesday(灰の水曜日)ならぬAss Wednesday(お尻の水曜日)」という2つのツイートはクラシックだ) 異なる2つの面は矛盾しないと彼女は考える。「世間が気づいてないだけで、私の音楽にはユーモアがあると思う」彼女はそう話す。「個性的なキャラを作ろうとしたことはないし、自分に関することを隠そうとも思わない。私はありのままの自分でいたいだけ。曲を書くことは、私にとってセラピーみたいなものなの。セラピーに通うごく普通の人と、私は何も変わらないから」 2月のある日の夕方、新作『Punisher』について語ることになっているブリジャーズは、マンハッタンのLudlow Hotelのラウンジにいる。彼女はよく笑うが、その度に頰のグリッターが暖炉の炎に反射して光る。「ニューヨークシティでの充実した1日」カモミールティーを口に運びながら、彼女はそうつぶやく。「Glossier(NY発のコスメブランド)でいろんなものが無料配布されてたの。あとはいい感じの音楽を聴きながら通りを歩いて、すっかりゴキゲンよ」 『Punisher』の主なテーマは、「涙を流すこと」と「感覚の麻痺」だという。“あなたをもっと愛せる誰かの喉奥まで、あなたは舌を入れることができなかった”(「Moon Song」)、“あなたのお母さんが大嫌い/彼女が口を開くと苛立つの”(失恋の悲痛な思いを歌った「I See You」)等、本作のほぼすべてのラインは極めてパーソナルでエモーショナルだ。「Whole Foods(オーガニック系食料品スーパー)で相手のお母さんと口論になったの」不敵な笑みを浮かべながら、彼女は元カレと思しき人物について語る。「彼女はトランプの支持者だった」

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