元VAZ社長が語る「僕がユーチューバーのマネジメントを始めた理由、辞めた理由」
“ユーチューバー”や“インフルエンサー”といった言葉を世の中に浸透させ、次世代起業家として注目を浴びる森 泰輝さん。トップマネジメント会社を退いた現在、早くも次のカルチャーを作るべく活動しています。そんなSNS時代のトップランナーは何を考えてビジネスをしてきたのか? ◆特集/大人の“カッコいい”を取り戻せVol.02
一番手軽で身近なエンタテインメント・メディアとして成長を続けるYouTube。その定着にはヘビー配信者であるユーチューバーの存在を見逃すことはできません。なかでもトップクラスのユーチューバーともなると、年間で億を稼ぐという猛者もザラだとか。 昨今はそんなインフルエンサーを集めてマネジメントを手掛ける企業もあちこちから出てきているのです。森 泰輝さんは、そんなユーチューバー・マネジメント会社の草分けであるVAZを立ち上げた開拓者。スマフォネイティブが世界の中心となる時代の若きリーダーとして、広く注目を集める人物です。 現在はすでにVAZを退任した森さんですが、早くも次なる構想を画策しているとのこと。話題に事欠かない次世代起業家が考える“大人のカッコいい”とは一体どんなもの? まずは時代をザワつかせるデジタル・エリートの“作り方”から伺いました。実はそのトークのなかに、見逃せない核心がありました。
いまのポジションは“点”に過ぎない
森さんについてはカリスマが多数在籍するマネジメント会社のトップということで、すでに多くのインタビュー記事がネットに流れています。しかし、いつの時点からデジタル世界をターゲットとしたマネジメントに興味を抱いたのかは、あまり知られていません。 森 「もともとデジタル関係に興味をもち始めたのは小学3年生の頃。当時ライブドアの上場が大きなニュースとなり、その事業内容を調べたところ“ホームページ制作”で上場したということがわかりました。ホームページを作ると上場できる? コレはヤバいじゃん! と思い、速攻でウインドウズ95のPCを購入しました(笑)」 森さんの父親は関西を拠点に商売をする経営家系の三代目。そして母親は売れっこモデルだったと言います。 森 「父親の職場で決算書などをチラチラ眺めつつ、日経新聞などに目を通す子供でした(笑)。その頃から経営という仕事に興味をもっていたんだと思います。他方、母親は“トンカツのKYK”など当時の著名CMに出演していて、関西エリアではわりと知られたモデルでした。そういった環境から、僕も0歳からモデルエージェンシーに所属して、一時は芸能の世界に進もうかと考えたこともあったんです。しかし、ビジネスマンとしての成功の方が自分らしい進路と考え直し、モデルを止めて受験の道を選んだのです」