“第3次”ラム肉ブーム到来 人気の秘密は
Nippon News Network(NNN)
ラム肉をはじめとする羊の肉は、今再び人気が高まっていて、「第3次ラム肉ブーム」ともいわれているのです。その人気の秘密は、どこにあるのでしょうか。 ◇◇◇ 東京・高円寺にある焼き肉店。テーブルの中心にあったのは。ジンギスカンの主役、ラム肉です。 1960年代、輸入自由化による第1次ブーム。2000年代中頃、BSE(=牛海綿状脳症)の流行で、牛肉の代わりに、需要が高まった第2次ブーム。2度のブームを経て。今まさに第3次ラム肉ブームのまっただ中。 オホーツク北見焼肉のっけ 望月利一さん「安いうまい。うまくなったんでしょうね、生ラム肉自体がね」 きっかけは、羊独特の臭みをおさえる、チルド保存技術の向上とされていますが、この第3次ブーム、さらに進化しているのです。 1日、あの焼き肉店の店主が、訪れたのは区の保健所。目的は…。 望月利一さん「テイクアウトを始めるために、生肉の販売許可の申請に来ました」 本来、ホルモンがウリの店ですが、ラム肉の注文が、なんと去年の倍に。圧倒的人気を受け、生ラム肉のテイクアウトに乗り出すことを決めたのです。 望月利一さん「お店で食べているような感じで、(家でも)楽しく食べてほしいなと」 ◇◇◇ ラム肉ブームは、食卓でも広がりを見せています。 イオンリテール畜産商品部 高橋和明さん「家庭内で調理する需要が増えまして、(9月以降は売り上げが)10%前後上がってきております」 さらに、コロナ禍の今年はある変化も。 客「あまり食べたことなかったけど、おいしかったですよ」 長引く巣ごもり生活に変化を求め、ラム肉を購入する人も増えているといいます。 食卓のおともにピッタリな商品も登場しました。クミンの香りを利かせた、エキゾチックなピリ辛味。中華料理店のシェフが手がけたふりかけです。もともとはラム肉に合う調味料を、イベントで限定販売したのが、きっかけだったといいますが。 日本橋古樹軒 遠藤亜紀さん「ツイッターでいうとバズるというくらい(Q 調味料がバズってふりかけも…)バズりたい」 風味そのままに、サクサク食感が楽しめるふりかけを、今年、新たに一般販売。ラム肉はもちろん、ご飯や揚げ物にも合うと、ネットでも話題の商品なのです。 ◇◇◇ コロナ禍を、ラム肉一本で勝負するお店も。余分な脂をとりのぞいた柔らかいラム肉を、ドーンとご飯の上に。札幌出身の店主こだわりの味を求め、きょうのランチタイム。 「お待たせしました」 たくさんのお客さんが。なんと、ラム肉専門のキッチンカーが登場したのです。 お客さん「おいしそうです。もともとラム肉がすごく好き」 お客さん「リピートさせていただきました」 コロナ禍の今年3月、オープンしましたが。 Lamb’zらむず オーナー 小滝淳起さん「(売り上げは)右肩上がりになっています。こんなにラム肉に対するニーズがあるとは、思っていなかったですね」 6月以降は赤字知らず。コロナ禍にも負けず、第3次ラム肉ブームが加速しています。