お稽古もお座敷も「おきばりやす」 京都の花街で芸舞妓が「事始め」 師走の風物詩
京都・祇園などの花街で13日、芸舞妓(げいまいこ)が芸事の師匠やなじみの茶屋にあいさつし、正月の準備に取り掛かる恒例の「事始め」が行われた。芸舞妓はこの1年の感謝を伝えるとともに、来年の精進を誓った。 京都市東山区の京舞井上流五世家元、井上八千代さんの稽古場には、京都五花街の一つ、祇園甲部の芸舞妓があでやかな着物姿で訪れた。 室内は門弟から贈られた鏡餅が段飾りされ、一足早く新春らしい華やいだ雰囲気が広がった。芸舞妓が一人ずつ前に出て「おめでとうさんどす」とあいさつすると、井上さんも「おきばりやす」とねぎらい、祝儀の舞扇を手渡した。 来年1月末に襟替えの予定の舞妓の真矢さん(21)は「芸妓になるのでお稽古もお座敷もきばらせてもらいたいと思います」と話した。