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金正恩氏の妹・与正氏、「正恩氏の分身」へと急進

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The Guardian

【記者:Justin McCurry】  北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は、同国政権の中で兄に次いで重要な人物になった。  与正氏は、2018年に韓国で開催された平昌冬季五輪に、正恩氏の代理として出席して以来、朝鮮労働党での権威ある肩書きを得ただけにとどまらない。同氏は、国内外に向けて注意深く練られた、正恩氏の対外的イメージを陰で演出している人物だとうわさされているのだ。それと引き換えに、兄からの絶対的な信頼を享受している。兄は、自分の叔父である張成沢(チャン・ソンテク)氏を、反逆罪で処刑するよう命令できるほどの指導者だ。  与正氏は3月、初めて公的な声明を出した。火力演習を行った北朝鮮に抗議した韓国を、「おじけづいた犬はさらに騒々しくほえる」と非難したときだ。さらに同月、米国のドナルド・トランプ大統領が北朝鮮に書簡を送ってきたとして、与正氏は同大統領を公に称賛した。書簡の中で同大統領は、良好な二国間関係の維持を願うと述べた上、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への対応に支援を申し出たという。  与正氏の名前で政治的な声明が公表されるということは、政権内で同氏が中心的な役割を担っていることを明確に示している、と指摘するのは、韓国ソウルにある延世大学・北朝鮮研究所の奉英植(ボン・ヨンシク)研究員だ。「与正氏があそこまで私情をあらわにした口調で、韓国を痛烈に批判する声明を書き、発表できるということは、金正恩氏が妹を自分の分身とする準備ができているということをはっきり示すものだ」と同氏は説明した。  国営の朝鮮中央通信によると、与正氏は今月11日、朝鮮労働党で絶大な権力を持つ政治局に復帰した。与正氏はちょうど1年ほど前、非核化に向けた米朝ハノイ会談が物別れに終わったことを受け、政治局員候補から解任された上、鳴りを静めるよう指示されたと考えられていた。

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