決勝は岡山対決? 広島対決? 高校野球中国大会きょう準決勝
来春のセンバツの重要な選考資料となる高校野球の秋季中国大会は、岡山勢と広島勢が4強を占めた。準決勝は30日に山口マツダ西京きずなスタジアム(山口市)であり、第1試合が広陵(広島3位)―岡山学芸館(岡山2位)、第2試合は倉敷工(岡山1位)―広島商(広島1位)の顔合わせとなる。 広陵と岡山学芸館は、ともに準々決勝で零封勝ちした。広陵は右腕・森山陽一朗(2年)が今春のセンバツ出場メンバーをそろえた下関国際(山口1位)を八回まで無安打に抑える圧巻の投球を見せた。最速143キロの直球に力があり、スライダー、スプリットなどの変化球も効果的に操る。 岡山学芸館のエース・岡田景翔(2年)は投球術が巧みな左腕。直球は120キロ台ながら、チェンジアップなども交えて打たせて取り、無失策の守備陣が支える。2試合連続2桁安打の岡山学芸館打線が、今大会無失点の広陵投手陣をどう攻めるかがポイントだ。 倉敷工―広島商は公立の伝統校対決となる。甲子園で夏6回、春1回の優勝を誇る広島商に対し、倉敷工も1940~60年代に春夏2回ずつ4強入りした実績がある。 広島商は益田東(島根3位)との初戦で、3点差を追いつかれながら主将・植松幹太(2年)の決勝打でサヨナラ勝ち。バントなど伝統の小技に強攻策を織り交ぜて攻め、2試合で計5投手が登板する総力戦で勝ち上がった。 倉敷工は持ち味の強力打線が好調。1回戦の米子西(鳥取3位)戦で4安打した主将で3番の福島貫太(2年)をはじめ4番・日向悠(2年)、5番・若林晴斗(2年)ら中軸に振りの鋭い打者が並ぶ。先手を取れば、優位に試合を進められそうだ。【野村和史】