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緑茶は認知症にも肥満にも効果あり?―研究者が論文公表

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Medical Note

以前、アルツハイマー病についての男女間の差、男性では身長による発症の差を紹介した。これ以外にも、この病気に関してはさまざまな観点から多くの研究が進められている。今回はそうした研究からいくつか、新しい知見を紹介する。【地域医療振興協会会長・高久史麿/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇おなか周りで認知症リスクが予測可能?

最初の報告は2019年11月5日のMEDICAL NEWS TODAYで紹介された韓国・高麗大学九老病院(Korea University Guro Hospital in Seoul)のHye Jin Yoo准教授によって行われた研究「Does waist size predict dementia risk?(腹囲によって認知症リスクを予測できるか)」である。Yoo氏らは65歳以上の87万2082人を対象にして2009年から2015年にわたって認知症発症までの経過を追っている。その結果としてウエストのサイズが男性では90cm、女性では85cm以上の人は認知症になる危険度が高いことを報告している。対象者は同時に喫煙、アルコール摂取量、運動量、収入、糖尿病や血管障害の有無などについて検査し、危険度の上昇は、年齢、BMI、血圧、血中コレステロール値、肝機能、その他の生活様式などの要因による補正を行っても存在するとのことである。 わが国では以前からBMIと生活習慣病との関係が周知の事実とされており、最近ではBMIの中でも特にウエストサイズと生活習慣病との関係が注目されている。その中に認知症も含まれているというこの報告は、注目に値すると考える。

◇オリーブ油で認知症の早期兆候が減少

次にオリーブ油とアルツハイマー病との関連についての報告をご紹介したい。この記事は2019年11月27日発行のMEDICAL NEWS TODAYにAna Sandoiuが報告した、エキストラバージン(一番しぼり特上)オリーブ油が認知症を防ぐという、マウスを使った実験結果である。 エキストラバージンオリーブ油が血中コレステロール値を下げ、心疾患の危険度を下げることは以前から知られていた。MEDICAL NEWS TODAYは数年前にエキストラバージンオリーブ油がマウスのアルツハイマー病の早期兆候を減少させることを紹介している。更に最新情報として、米国フィラデルフィアのテンプル大学、薬学・微生物学トランスレーショナルメディシンセンター教授、Dr. Domenico Pratico氏の研究を紹介している。 Pratico教授らは、認知症の要因となる脳の神経細胞の変性を引き起こすと考えられている「タウたんぱく」が脳内に蓄積するよう遺伝的に改変したマウス(taupathyマウス)を用い、このマウスに生後6カ月(ヒトでは30歳)からエキストラバージンオリーブ油を投与し始め、生後1年目(ヒトでは60歳)に対照群のマウスの脳と比較した。その結果、エキストラバージンオリーブ油投与群のマウスの脳では、対照群に比べてタウたんぱくの蓄積が60%少なかったことを見出している。 オリーブ油を多く使った「地中海食」の効能は2017年7月17日にCNNで報告されている。今回の記事の内容は、改めてオリーブ油の認知症に対する有効性を確認したといえよう。ちなみに、私は毎朝オリーブ油を敷いたお皿にヨーグルトを盛り付けて食べている。

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