コーチングスタッフに見る各球団の思惑【川口和久のスクリューボール】
二軍監督が次期監督?
二軍監督となった三浦大輔[右]。監督修行の本格スタートかな
面白いな……。 各チームの来季コーチングスタッフが続々決まっているが、顔ぶれを見ていると、それぞれの思惑や力関係がはっきり出ている。1つのパターンはフロント主導。少し前になるけど、中日が落合博満元監督・森繁和前SD色を一掃したのが典型だが、傾向としては、新監督の組閣はフロント主導でスタートし、結果を出す中で監督の色が少しずつ出てくるという流れがある。 来季以降を見据えたものが多いのも最近の傾向かな。阿部慎之助を二軍監督にし、慎之助が動きやすそうなスタッフをそろえた巨人がそう。若手の底上げというシーズンを終えての課題と、次期政権の基盤づくりを兼ねた動きになっている。ただ、巨人の場合、フロントがどうとかじゃなく、全面“原色(はらいろ)”。辰徳監督が納得できなかったら、全部ひっくり返すことだってあるかもしれないよ。 DeNAの三浦大輔が一軍コーチから二軍監督となったのも、完全に次の監督を考えてだろう。来季のラミレス監督は優勝か優勝争いが絶対条件。もともと大輔には一軍コーチで監督修行の意味合いがあったと思うが・・・
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週刊ベースボール