セールスフォースが「Slack」買収で合意、すべてのクラウド製品と統合
米Salesforce.comは、12月1日、Slackの買収で最終合意に達したと発表した。2013年に設立されたSlackは、ビジネスにおけるコミュニケーションツールとして人気がある。メールのような堅苦しいやりとりではなく、絵文字で同僚に気持ちを伝えたり、テーマごとのディスカッションをすぐに始めることができる。外部システムと連携して、アラートやメッセージを自動配信するなど、柔軟な運用が可能となっている。開発者が好んで利用していたことでも知られているが、現在では、ビジネスシーンで利用が広がりつつある。
今回の買収によって、Slack株主は26.79ドルの現金とSalesforce.comの普通株0.0776株を受け取ることになる。
Salesforceは、SlackをすべてのSalesforce Cloudと統合。Salesforce Customer 360の新しいインターフェイスとして活用する。Salesforce Customer 360は、すべてのSalesforceアプリを接続して顧客の全体像を把握し、クロスチャネルでの顧客体験を提供するソリューション。これによってワークフローをよりスピーディなものに改善し、ビジネスにおけるコラボレーションをより多様で実りのあるものとして変革していく。
Slackは今後Salesforceの一部門となり、CEO兼共同創業者のスチュワート・バターフィールド氏が引き続き率いることになる。同氏は2003年、画像共有サービス「Flickr」を共同で創業。同サービスはその後Yahooに買収された。
MONEYzine編集部[著]