なぜオタクは定時に帰って毎日充実しているのか 時間活用がうまい理由は明確な優先順位にあった
それまでの自分は休みの希望が通ればイベントに参加する、というスタンスを取っていました。しかし、参加できるスケジュールの範囲内でイベントを選んでいたのでは、限りがあり多くの数をこなすことはできません。そこで、イベントの参加範囲を土日から全日に、地元から全国に広げました。 すると、これまでとは比較にならないほど多くのイベントが候補に挙がりました。世の中にはこれだけ多くのイベントがあるのか。これは上達のチャンスだ! と感じました。
「いっそのこと、チケットを先に押さえてしまうか」 マンネリ化をやめたい、自分を変えたいという潜在的な思いが水面に顔を出すように、自然と思いつきました。そして、悩む間もなく、それらのチケットを先に購入したのです。さらに、参加する時期が近いチケットだけでなく、数カ月先、半年先のイベントのチケットも押さえました。 今思い出すとかなり無謀な挑戦ですが、この方法が思いのほかうまくいきました。まず購入したイベントのチケットを目で見られる、ということが自分にとって励みになりました。
購入したチケットを見ていると、この予定は崩せない。何が何でもイベントに参加しないといけない、という気持ちが心の底から湧き上がります。持っているチケットの公演の様子をイメージし、自分がヲタ芸をしているシミュレーションをします。 ■予定のために、死にもの狂いで仕事に取り組むように イベントの予定を先に入れただけですが、これだけで気持ちの張り合いがこれまでとは比べ物にならないぐらい強くなりました。仕事をなんとしても終わらせる。これ以降、死にもの狂いで仕事に取り組むようになりました。
終業の時間だけを心待ちにし、時間が早く過ぎないかと気にしていた自分が、チケットを先に買うようにして3カ月もすると、どうすれば残業をせずに仕事を終わらせられるかということを考える自分に変化していました。 行動は変わりましたが、やり始めた当初、心の中では、ものすごくドキドキしたことを覚えています。チケットが無駄になったらどうしよう。イベントに参加できないのではないか……。こういった不安が何度も頭をよぎりました。でも、それ以上にイベントに参加したい、ヲタ芸をやりたいという気持ちが勝りました。