なぜオタクは定時に帰って毎日充実しているのか 時間活用がうまい理由は明確な優先順位にあった
それ以外はとくに娯楽らしい楽しみもなかったのですが、21歳のときに職場の先輩に連れられてライブに行ったのがキッカケで、それ以降は1年に数回通うようになりました。 幼少期に見ていたアニメの曲をアーティストが生で歌唱する。今見ているアニメの主題歌を生で聞ける。これまで経験をしたことのない大きな魅力を感じ、定期的に参加するようになりました。 ■ヲタ芸をしている人との出会い ライブイベントは1回約2時間。短い時間ですが、「あの曲が聞けた!」と鳥肌が立ったことを覚えています。この感覚の虜になり、足しげく通うようになります。
平日は寝る時間以外のほとんどを仕事に費やし、年に数回のイベントを楽しみに生活する。そんな会社員生活を送っていた5年目のある日、とある声優のライブイベントに参加したことで、出会いがありました。それは、イベントでヲタ芸をしている人々との出会いです。 当時イベントには、ずっと1人で参加していましたが、以前イベントで出会い、一度食事を共にした方と再会しました。その方の友人がヲタ芸をしており、教えてもらうことになりました。
それまで、会場で見たことがありましたが、自分で行うことはなかったヲタ芸。大きな声で気合を入れる。曲に合わせて両手を大きく振り回す。真冬の屋外で行っても一曲で汗だくになる行為に大きな衝撃を受けました。 こんな楽しいことがあるのか! 曲を聞いて自分の想いをアウトプットできる快感。ヲタ芸を通じて自分が感じたことを表現する。これこそが自分自身が求めていた幸せであると気がつきました。 この頃、あんなに楽しさを感じていたイベントもマンネリ化してしまっていました。イベントに行く熱量が下がっていたため、通うこともやめようと考えていた時期に出合ったのが「ヲタ芸」でした。
イベントで体を動かし、受動的ではなく、能動的になれる。流れてきた曲に対して自分なりの振りを行う。自発的にライブに参加していると感じられ、多幸感を味わいました。 心の底からイベントに参加したいと思ったとき、スイッチが入りました。 「より多くのイベントに参加する。もっとヲタ芸がうまくなりたい」 これが行動の指針となりました。 ■優先順位が変わった瞬間 ヲタ芸に魅了された自分は、一つの目標ができました。それは、もっとイベントに参加してヲタ芸のレベルを上げるということ。そう決めたとき、最初にとった行動は、参加するイベントのチケットを先に購入することでした。