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アクリル板越しに乾杯 歓楽街・桜木町 待望の営業再開

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北日本新聞

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う県の休業要請が全面解除された29日、営業が再開された店が並ぶ富山市の夜の街を歩いた。ナイトクラブやバーへの出入りを控えるよう4月2日に県が要請してから約2カ月。ひっそりとしていた街に、店の明かりが戻っていた。  午後8時。マスク姿のサラリーマンとすれ違いながら富山市街地を歩くと、県内最大の歓楽街・桜木町に着いた。人影はまばらだが、色とりどりのネオンが光り、扉を開け放しにしている店の中から明るい笑い声が聞こえてくる。  通りに面したスナック「アフターユー」に入ってみた。「熱、測っていい?」。荷物を置くやいなや、オーナーの河井亜紀さんに非接触型の体温計を向けられた。カウンターに目をやると、アクリル板が端から端まで設置されている。「安心して来てもらえるように」と、6万円掛けて用意したという。  感染拡大前なら、金曜日のこの時間は満席になっていたが、この日の客は2人。常連という富山市の50代男性会社員は「外出自粛中も家で酒を飲んでいたが、ここでしゃべりながら飲む酒は格別」と言いながら、焼酎の水割りをゆっくり味わっていた。

 店を出ると、通りには呼び込みのスタッフが十数人いた。スタッフの男性に連れられ、ガールズバーに入ると、客2人が女性たちとの会話を楽しんでいた。感染拡大前よりは、まだまだ少ない。  この店では、雰囲気を壊さないよう、スタッフにマスクの着用を強制していない。その代わり、手指の消毒や次亜塩素酸の散布などの対策を取っている。店で働く女性(27)は約1カ月半の自粛期間中、臨時で介護の現場で働いて生計を立てていたという。「一日も早く店に立ちたかったのでうれしい」と話していた。  光を取り戻した夜の街。客の笑顔を見ると、感染防止対策を講じながらでも、たくさんの人でにぎわう日が再びやって来るように思えた。

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