遅咲き69歳・池田輝郎「湯の花みれん」温泉宿で民謡を歌っていたら運命的出会いが…
【東スポ音楽館)】遅咲きの演歌歌手・池田輝郎(69)がリリースするシングルが「湯の花みれん」(作詞・日野浦かなで/作曲・水森英夫)だ。温泉地でデビューのきっかけをつかんだ池田が“原点回帰”ともいえる作品で臨む。 【写真】“ご当地ソング女王”九十九里へ ――どんな作品ですか 池田「デビュー曲が『湯の里しぐれ』という曲なのですが、新曲も温泉街を舞台に、思いを寄せた女性の面影を追い求める、男の切ない心情を歌っています。私の作品は、いつも女性を追いかけていくんですけど、毎回、出会えないんですよね」 ――デビューが54歳のとき 池田「温泉宿の大浴場で民謡の『たんす長持唄』を気持ちよく歌っていたところ、ちょうど水森先生が脱衣所できいていたんです。先生は民謡の有線が流れているのかと思ったそうなんですが、それが私だったってことがあったんです。ホントに歌っていたのは20秒ほどなんですが、この出会いがきっかけで2007年にデビューできたんです」 ――そういう意味では原点のようなもの 池田「歌いだしに『墨絵ぼかしの 湯けむりに』とあるのですが、私はサインを書く時も筆を使います。日野浦先生もそういう私をイメージして詞を書いてくれたみたいですし、デビューのきっかけとなったのが温泉です。私のために作ってくれた曲ともいえる作品だったので、スッと歌に入れました。レコーディングでも、水森先生やディレクターの方から初めて褒めていただきました」 ――歌手になる前は 池田「地元の佐賀でカラオケ教室をやっていたんです。デビューするにあたって、水森先生からカラオケ教室はそのままやっておいた方がいいとアドバイスをしていただきまして、今では佐賀のほか大分、山口、愛媛でカラオケ教室をやっています」 ――どんな生徒さんがいらっしゃる 池田「高齢の方もいますけど、小学生のお子さんもいるんです。私は40年ほど民謡を習っているのですが、その民謡も教えたりしています。歌手として歌っている一方で、教える立場でもあるのですが、すごく勉強になります」 ――ファンの方へメッセージをお願いします 池田「昨年がデビュー15周年だったのですが、コロナ禍で何もできなかったので、今月26日に地元・佐賀の伊万里市民センターで15周年記念と新曲発表を兼ねたコンサートを開催します。これから何年歌えるか分かりませんが、とにかく1年1年大切に、声を大事にしていかないとなと思っています」
東京スポーツ