救急搬送中、ストレッチャーが横転 転落した男性がけが 鳥栖・三養基消防が賠償金支払う
鳥栖・三養基地区消防事務組合は22日、交通事故で救急搬送中に搬送者を乗せたストレッチャーを横転させてけがを負わせたことを明らかにした。賠償金などとして約20万円を支払ったことを組合臨時会で報告した。 組合によると3月、ストレッチャーに寝かせて搬送した男性を病院で救急車から降ろす際、ストレッチャーの頭側の脚が出ず、救急車のステップ付近から約30センチ下にストレッチャーごと横転した。男性は左後頭部に血腫(こぶ)ができた。ストレッチャーは自動で脚が出る仕組みになっていた。 組合は男性側と話し合い、見舞金と交通事故分を含む男性の治療費全額の計7万8170円を支払った。男性の血腫治療費の全額に相当する12万6703円を県国民健康保険団体連合会に支払った。 船津直樹消防長は「傷病者や家族に迷惑をかけ、心からおわびする。あらためて事故防止に努めるよう徹底を図りたい」と述べた。(樋渡光憲)
樋渡光憲