【特別編】タニマチさん、ニュータイプ
小欄でかつてボクの祖父が相撲とりであったことを書いたことがあります。 幕内力士、最高位前頭二枚目だったので、贔屓してくれる旦那さん、タニマチさんがいたそうです。親父から聞いた話ですが、現役を引退して特に仕事もせずにいて、祖母が「親方、お米がありませんよ」と囁くと、朝に紋付袴姿で多摩川の梨籠をさげて出かけ、夕方にほろ酔い気分で帰ってくると祖母に包みを渡す。そうすると再び働かなくともいつもと同じ生活が続く。タニマチさんは、巣鴨に住む実業家であったそうです。 モータースポーツ界には、タニマチさんは存在するのか。 昔の相撲界とはちょっと違うけれど、スポンサー企業さんがモータースポーツの【タニマチさん】ですよね。グラスルーツカテゴリーだとノーマルカーレースのボディーに【スナックみどり】なんてカッティングシートが貼られていた。これも立派なタニマチさん。 近頃は、いろいろと資金を集める方法がありますね。クラウドファンディングや投げ銭はよく聴きますが、スポーツ、アスリートに特化した資金とメディアへの露出を支援するサービスが今年の2月から始まったという。プロスポーツのアスリートにとって露出してセルフプロモーションを行う、そして認知度を高めるというのは重要だし、それによる支援を得る、できれば活動資金を集める。最近ドライバーの多くがSNSで自身の活動を発信していますね。でも、それが資金集めにリンクしているかどうかは、クエッション。 新たなるサービスというのは、活動をSNSやいろいろなメディアでの露出をサポートして、なおかつ「スポーツギフティング」というポイントゲットシステムで集計して、それが資金御援助に繋がるという。 Unlimというスポーツギフティングは、露出をシェアーすることと直接的なギフティングで応援する方法があって、いつでもどこでも手持ちのガゼットでアスリートを応援できるというのだ。 実は、SUPER GTに自らのチーム率いてGT300クラスに参戦している道上龍選手がこのスポーツギフティングサービスを活用し始めたというので聞いてみた。一体どのような新たなタニマチさんシステムなのか。 どんなサービスなの?道上選手。 道上 龍選手「知り合いからこのUnlimを紹介されて、まだ数ヶ月しか経っていないんです。資金集めをするサービスはクラウドファンディングだったり投げ銭だったりあるのは知っていますけれど、このUnlimというサービスは、返礼が設定自由なのですが、基本的にアスリートとして結果を出すこと。活動がSNSや他のメディアで発信されている、そのありのままを評価してもらって、ギフティングでポイントを集める。それが集計されて、活動の資金として貰えるんです」 SUPER GTの現場で道上選手に聞いているところに、光貞秀俊解説者が乱入。