Galaxy Note20 / Ultra発表。Sペンが進化、レイテンシ0.009秒に短縮
サムスンは、5日23時からオンラインイベントの「Galaxy UNPACKED 2020」を開催。Galaxy Noteシリーズの最新モデル「Galaxy Note20」「Galaxy Note20 Ultra」を発表しました。 Galaxy Noteは無印と「+」の2機種構成になっていましたが、新モデルは「+」ではなく、「Ultra」になりました。上位モデルを新たに設けたというより、無印のスペックをやや落とし、価格を下げた格好ですが、今年もその流れは踏襲。Galaxy Note20 Ultraの方が、従来からのGalaxy Noteの系譜を受け継ぐモデルと考えてよさそうです。
Galaxy Note20 Ultraで、もっとも注目したいのは、同シリーズ最大の特徴になっていたSペンの進化。特に、ベーシックな書き心地に手を加えてきたところは、要注目です。具体的には、筆記の際のレイテンシーが9ms(0.009秒)にまで低下しました。Sペンの仕組み自体は変っておらず、ディスプレイ側の応答を改善することで実現したとのこと。9msのレイテンシーはApple Pencilと同じです。 Galaxy NoteとApple Pencil対応iPadを使い比べた人には分かるかもしれませんが、このレイテンシーに関しては、アップルが一歩リードしていました。かなり競ってはいましたが、特にメモを走り書きするときなど、素早くペンを動かしたときに、レイテンシーの違いは顕著に分かります。1秒以下のわずかな違いですが、人間の感覚は繊細。この点が改善されたのは、Galaxy Noteのユーザーにとって、非常にうれしいポイントと言えます。 また、Bluetooth接続も健在で、ジェスチャーによって端末側を操作するエアアクションも進化しています。Galaxy Note10までのエアアクションは、特定のアプリでしか機能しなかったのに対し、Galaxy Note20シリーズではアプリを選ばず利用できるようになりました。 ペンを使うためのアプリである「Samsung Notes」(日本ではGalaxy Notes)も進化。オーディオブックマークに対応し、録音と同時にメモを取ると、後からメモの必要な部分をタップするだけで音声の頭出しができるようになります。さらに、PDFをインポートして注釈を入れることが可能になりました。録音しながらのメモや、PDFへの書き込みは、筆者のような仕事では利用頻度の高い機能。これまでは、別のアプリを使うなどして工夫していましたが、それらがすべてSamsung Notesでできるようになれば、使い勝手が向上しそうです。なお、レイテンシー以外の機能については、無印とUltra、両方が対応します。 Galaxy Note20 Ultraのもう1つの大きな特徴は、カメラです。メインセンサーには、「Galaxy S20 Ultra」と同じ1億800万画素の超高画素CMOSセンサーを採用。レーザーオートフォーカスにも対応し、素早いフォーカス合わせが可能になりました。Galaxy S20 Ultraと同様、望遠には光学5倍のレンズを採用しています。超広角と望遠は1200万画素。8K、24fpsや21:9での動画撮影が可能になるプロ動画モードにも対応。このモードでは、フォーカスやマイクの指向性、露出、ズームなどがスムーズにできるようになるといいます。