大手牛丼チェーン店が期間限定で「値下げ」していましたが、未だに値上げせずに踏ん張っている業界はどこでしょうか?
値上げせずに踏ん張る業界とは?
多くの業界が値上げに踏み切る中、ほとんど値上げをしていない、または値上げを最小限にしている業界や企業もあります。 例えば100円ショップや一部の外食チェーン、スーパーなどにおいては、商品の価格を変更しなかったり、商品の一部を値下げしたりしているケースもあるでしょう。そのほか、競争が激しい通信業界などにおいても価格を引き下げる動きが見られます。 値上げを回避している企業には「効率的な経営」および「大規模経営によるコスト削減」といった共通点があり、さまざまな企業が値上げする中でも価格を維持しながら、利益を確保しています。 100円ショップの場合は、大量仕入れによるコスト削減、商品のラインアップの見直し、プライベートブランド商品の開発などが代表的な取り組みであるといえるでしょう。 外食チェーンでは、手頃な価格で多様なメニューを提供することで幅広い顧客層にアピールし、顧客満足度を高めリピーターを増やしています。また、日本ではシェアを奪われないために値上げせず、海外の店舗で価格を上げて収益を確保するといった戦略を取っている外食チェーンもあるようです。
100円ショップや一部外食チェーンやスーパーなど競争が激しい業界では、値上げを控える動きがある
大手牛丼チェーン店の値下げは期間限定でしたが、全ての業界および企業が値上げに踏み切っているわけではありません。競争が激しい業界では、無駄を省いた効率的な経営に徹し、シェアの維持および拡大を目的に値下げおよび価格据え置きを選択しています。 今後も厳しい経済環境が続くと予想されますが、消費者としても企業の取り組みを理解しておくといいでしょう。 出典 総務省 2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)10月分 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部