「ある日、常務から呼び出され…」ほぼ平社員が任されたのは、億単位のプロジェクト!? 奮闘した先に待ち受けていた“意外な結末”
出席者、満場一致で一番投資コストがかかる『C』プラン
この辺りから、潮目が変わってきました。 今まで私やプロジェクトのメンバーだけが行ってきた、『本技術が完成し、商品化した際のシミュレーション』を部長クラスの方々が試算し始めたのです。 電話で呼び出され、 「ぽにさん、この計算で合っているのか?」 「年間このくらいの利益は見込めそうか?君の意見を聞きたいがいいか?」 要するに、一プロジェクトの計算ではなく、上層部の立場からの計算が始まったのです。 その話はあれよあれよと担当役員まで伝わることになりました。 なんとある日、呼び出されたではないですか!お話することさえ憚るような常務に。役員室の床はフカフカで一般社員が踏み込むことが出来ない聖域。恐れ多い!だだ、この床でゴロゴロしたら気持ちいだろうな…と全く関係のないことを考えてしまうのは何故でしょう。 役員が資料を見ながら言います。「君の予測値と、僕が自分で計算した予測値を比較したいから、追加データを持ってきてくれ」なんて、言われます。 ひえ~ご自分で計算までしちゃうのね。さすが上層部まで登りつめる人は違うわ。 そんなこんなで四半期の役員会がありまして、
無事、億単位の予算を頂くことになりました
ええ。ドラマでは、メンバーが「ワ――!!」っと万歳なんてする場面でしょう。 現実は、スンとしたものです。次回は予算が下りたその後と、技術系の先輩からの衝撃の声かけについてお話したいと思います。
Profile ・ぽに
関西在住。約50平米のマンションに4歳・小3・小5の男の子3人、モーレツサラリーマンの夫と5人暮らし。出張多め、両家遠方、夫婦共にフルタイム。ワンオペや出世の厳しさ、家事・育児の奮闘を書いたブログが人気になり書籍化された【ススメ共働家】。つまずき、転び、前のめる共働きの日常と現実を軽快に発信し続けている。
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