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『ニーア リィンカーネーション』βテスト版から垣間見える、新しい『NieR』の形

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リアルサウンド

 『NieR』シリーズ初のスマートフォン向けタイトル『NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)』のクローズドβテストが、7月29日より開始された。 【写真】スマホでもシリーズの魅力を色濃く継承した『NieR Re[in]carnation』の世界  対象となったのは、事前抽選で選ばれたiOS・Androidユーザーそれぞれ1万人。iOS版の配布に使われたTestFlightはベータ版テストのためのアプリで、招待可能なテストユーザーは最大で1万人。つまりこのβテストはなるべく多くのユーザーにプレイしてもらうことを目的にしている。『NieR』シリーズのファンの多さと濃さを考えれば、リリースに向けて非常に効果的な施策だろう。  βテスト版をプレイして真っ先に感じるのは、本作がプラットフォームを大きく変えても『NieR』であり続けていることだ。テレビ画面とスマホ画面で、プレイの体感は大きく異なる。画面が小さくなれば、ゲーム内のビジュアルから受ける印象もゲームの中の世界の感じ方も変わってくる。それでも、その小さい画面から受ける体験は『NieR』なのだ。  そのなかで大きな役割を担っているのが音楽だ。今まで同様、岡部啓一氏の作る音楽は、神秘的であり幻想的。美しいボーカルに気持ちよくなり、音のダイナミクスで一転して緊迫感を味わう。スマホゲームであれば、音ゲーを除いて音を聴かずにプレイすることも多いと思うが、本作は音声有りでプレイすべき作品だろう。  ゲームは、オートで通常戦闘が進行し、プレイヤーはスキルを使うタイミングを指示する擬似的なコマンドバトルのため、複雑でシビアな操作は要求されない。前作『NieR:Automata』をイージーモードでプレイしていた人でも問題なく楽しめる。そのぶん、キャラと武器のデッキ編成と強化具合が勝敗を決める要素として非常に大きく、本作のガチャは武器を入手するものになっている。  武器の中には同時に新規キャラが獲得できるものがあり、β版では最高レア武器がキャラとセット。高レアだと強化上限も高いので、デッキ強化のために小まめにガチャを引いていった方が良さそうだ。メインストーリー以外にも、曜日限定のクエストや他プレイヤーのデッキと戦闘できるアリーナといったスマホゲームお馴染みのモードに加え、『NieR』シリーズお馴染みのシューティングゲームもアップデートで追加された。スマホゲームらしくありながら、単一のゲームに縛られないのもまた”『NieR』らしさ”なのかもしれない。  ストーリーは、『ドラッグオンドラグーン』から続くゲーム内の読み物要素「ウェポンストーリー」をベースに進んでいく。武器が持つ物語、あるいは記憶にプレイヤーは介入し、その物語を歪めようとする存在を排除することが目的となる。しかし正しい物語にも悲劇が待ち構えていたり、複数の武器の物語が組み合わさって新たな真実に気づいたりと、序盤から『NieR』らしさ満載。いろんな時間軸の物語が同時に語られて世界が造られる展開には、きっと誰もが引き込まれる。  本作のタイトルになった「Re-in carnation」とは(魂に)再び肉体を与えること、および輪廻や再生、生まれ変わりを意味する言葉だ。ゲシュタルトとレプリカント、その未来にあったオートマタ(自動人形)。本作はウェポンストーリーをベースにしているが、物語をなぞるだけで終わることはないだろう。この言葉が意味するものとは、ニーアを冠する理由とは。それが明らかになっていく過程を中心で味わいたいのならば、リリース後すぐにプレイすることを勧めたい。

布村壮太

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