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日航機事故から35年 遺族の『絵本』が英語版に...高校生と紡いだ家族の物語

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MBSニュース

35年前の8月12日に起きた、史上最悪の航空機事故。夫を亡くした女性が『家族の悲しみと回復を描いた絵本』が、地元の高校生らの協力を得て、英語版となって出版されました。

35年前に起きた日航機事故

8月12日、墜落現場の群馬県の御巣鷹山。今年は新型コロナウイルスの影響で人数は絞られましたが、それでも多くの遺族が慰霊登山を行いました。 1985年8月12日、羽田発、伊丹行きの日航123便ジャンボ機は離陸直後に機体が破損、コントロールを失って御巣鷹山に激突、520人が犠牲となりました。

「家族という当たり前の存在のかけがえのなさ」絵本にした遺族

大阪府箕面市の谷口真知子さん(72)。夫の正勝さん(当時40)が出張帰りに123便に乗っていました。ズボンのポケットからは血まみれのメモが見つかりました。 『まち子 子供よろしく 大阪 みのお 谷口正勝 6時30分』 この言葉を胸に、小学生と中学生だった息子2人を育て上げ、孫も3人できた谷口真知子さん。

「家族という当たり前の存在のかけがえのなさを孫の世代に伝えたい」と正勝さんが庭に植えた柿の苗木の成長とともに、絶望から少しずつ立ち直る家族の姿を絵本にして、2016年に『パパの柿の木(作:谷口真知子 絵:亭島和洋)』を出版しました。

【絵本『パパの柿の木』より】 『今日パパは飛行機に乗って遠くへお仕事に行く日 おみやげ買って早く帰ってきてね』 『ねえ、おにいちゃん、パパはどうしたの?』 『飛行機・・・山に落ちたんだよ』 『まいばんボクはパパのシャツを抱きしめて寝た』 『パパ、パパ、なんでいなくなっちゃったの』 『パパの植えてくれた柿の木が初めて実をつけた それをボクがまっさきに見つけたんだ』

英語版の出版計画

学校での読み聞かせなどで反響が広がる中、世界の航空関係者に読んでもらおうと英語版の出版計画が持ち上がりました。翻訳は地元のインターナショナルスクール・関西学院千里国際高等部の高校生が担ってくれることになりました。 【高校生と話し合う谷口さん(2019年取材)】  (高校生)「僕はずっとアメリカに住んでいたんですけど、柿って見たことがないんですよ。」 (谷口さん)「子どもたちに家でできた果物を食べさせるんだって言って植えた木が柿の木。」  (高校生)「それが本のモチーフになっているんですね。」

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