小田凱人と国枝慎吾の新旧王者が激突！

「U-NEXT presents ドリームテニスARIAKE」に参加した国枝慎吾さん（Photo by Tennis Classic）

「U-NEXT presents ドリームテニスARIAKE」（東京・有明コロシアム）が12月8日に6年ぶりに行われ、昨年1月に世界ランク1位のまま現役引退した車いすテニスの国枝慎吾（ユニクロ）さんが現世界王者の小田凱人（東海理化）を6-3で撃破。試合後には、夢を語る小田に対して「俺を倒してからだ」と誇った。 【画像】「U-NEXT presents ドリームテニスARIAKE」での小田凱人 vs. 国枝慎吾 戦の様子 ドリームテニスは、2011年に東日本大震災復興チャリティーとして錦織の呼びかけでスタートし、2018年以来6年ぶり9度目の開催。今回の収益の一部は、日本テニス協会の能登地震震災復興支援事業に寄付される。 イベントでは錦織やダニエル太郎（エイブル）らのプレーとともに、車いすテニス界の新旧王者が実現した。 現在アメリカを拠点にしている国枝は、「2ヵ月前に練習を始めた」とこの日のために準備万端。パリ・パラリンピックの男子シングルスで金メダルを獲得した小田を相手に、序盤からリードを広げて5-1とする。緊張がほぐれた小田に最後は追い上げられながらも、現役時代さながらのプレー、眼差し、ガッツポーズで勝利をものにした。 車いすテニス界の最年少記録を次々と作り、今年も「NEC車いすテニスマスターズ」を制して世界1位でシーズンを終えた小田は、「いつも通りにはいかなくなってしまった」と悔やんだものの、「満足してます」と2年ぶりの対戦を楽しんだ。 続けて、「僕がテニス界をもっと盛り上げて、大きいステージにしていきたい。いつか大きな会場でテニスコートを作って試合をしたい」と夢を語ると、すぐさま国枝が「まずは来年、俺を倒してからだ」とツッコミ。「引退試合のつもりで臨んだけど、また来年」と小田の前に立ちはだかるつもりだ。