窃盗被害相次ぐ 久御山町でまた被害「九条ねぎ」 約1トン盗まれる
京野菜として知られる「九条ねぎ」が、久御山町の畑からおよそ1トン盗まれていたことが分かりました。現場付近では、九条ねぎの窃盗被害が相次いでいて、ことし6月から7件目となります。 おととい午後2時ごろ、久御山町森中内のねぎ畑所有の男性から「畑から九条ねぎが盗られた」と110番通報がありました。警察によりますと、九条ねぎおよそ858キロ、116万円相当が刃物のようなもので刈り取られたり、引き抜かれたりして盗まれていたということです。警察は、男性が最後にねぎ畑を確認した先月25日から、次にねぎ畑を訪れた2日午後1時半ごろまでの間に、九条ねぎが盗まれたとみています。 【声】農家の声 「腹立たしい気持ちです。夏の暑さで成長が良くなかったために相場が高くなっているので、盗っていると思う」 また3日、久御山町の別のねぎ畑からもおよそ216キロの九条ねぎが盗まれたことが分かり、合わせると1トンを超える被害が新たに判明しました。 ことし6月以降、被害届が受理されただけでも7件、およそ2.9トンの九条ねぎが窃盗被害にあっていて、被害は、久御山ジャンクションから半径2キロ圏内に集中しています。 九条ねぎの窃盗が相次ぐなか、久御山町役場では4日、警察や町の職員、農家などが集まって対策会議が開かれ、中村繁男副町長が「丹精込めて育てられた農作物を収穫間近に盗んでいくのは許しがたい行為。協力して必ず問題を解決しましょう」とあいさつしました。この後、関係機関が啓発チラシの配布やセンサーライト、防犯カメラ設置などの対策案や要望について話し合いました。また、久御山町を管轄する宇治警察署は体制を強化して捜査にあたることにしています。