ベルサイユ宮殿で「世紀の舞踏会」 100年前にタイムスリップ
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【12月14日 AFP】フランスのベルサイユ宮殿で今月9日、「世紀の舞踏会」が開催された。 約100年前に開かれた舞踏会を再現したイベントに、華麗な衣装に身を包んだ800人が参加。ダンスやコンサートを楽しんだほか、庭園で打ち上げられる花火を宮殿内の「鏡の間」から観覧した。「タイムスリップ」したかのような雰囲気の中、参加者にとって忘れられない一夜となった。 イベントの主催者は「100年前の1923年に開催されたように、ベルサイユ宮殿での祝祭の夕べを行いたいと思って企画した。(当時の舞踏会は)第1次世界大戦中に行われた宮殿の修復工事後に初めて電気がともったことを記念して開催されたが、われわれはダンスや音楽はもちろん、食事なども含めて素晴らしい夜になるようにした。1世紀をへて、また違う視点からだが、参加者たちは当時の情熱を追体験している」と話した。 参加料金は200~500ユーロ(約3~8万円)。集まった人たちは当時の雰囲気を存分に味わった。 ある参加者は「ソーシャルメディアで開催を知った。広告が表示された時には『これこそ、自分たちがパリに住んでいる理由だ』と思い、すぐに予約した。(値段が高くても)後悔していない。チケットは、私たちが購入した10分後には完売したようだ」と話した。 また、ドイツのフランクフルトから車で5時間かけてやって来たという夫婦は「今行かなければ、いつベルサイユ宮殿に行けるだろうと思った」「華やかな冬の季節に、こうしてドレスアップして…みんな美しく、ゴージャスに見える」と話していた。(c)AFPBB News