アラフィフでも会社に頼らず生きていける「資格」の選び方
「退職金の減少」「AI導入による人員削減」「黒字リストラ」……。それに加えて、新型コロナウイルス流行の影響で、多くの産業が影響を受けています。「このままいまの会社で勤め上げよう」と考えていた未来に暗雲が立ち込めて、身の振り方に悩んでいるという中年ビジネスパーソンも多くいらっしゃるかもしれません。 この記事の写真を見る そうした悩める中年ビジネスパーソンにとっても一考の余地があるのは、資格を取って一発逆転を狙う方法です。もちろんその際には「どんな資格を選ぶか」もとても重要です。私自身も窓際族同然だったサラリーマンから50歳で社会保険労務士になり、サラリーマン時代と比べると年収を200万円アップさせることができました。 この記事では、拙著『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』をもとに、中年からでも取得できる可能性があり、かつ稼いでいける資格の選び方について解説します。
資格を取るなら「地味な資格」がねらい目
大手企業の役職者や、ほかの人では代えが利かないような専門スキルを持っているといった人を除けば、多くのビジネスパーソンが将来に対して不安を抱えていると思います。今後、出世する見込みも薄く、いつまで会社に必要としてもらえるかわからない。かといって転職できるキャリアやスキルも乏しい。いつ「早期退職候補」に挙げられるか、不安に怯える中年ビジネスパーソンは多いでしょう。 そこで、打開策としてみなさんにおすすめしたいのが、「資格で稼いでいく」ことです。中でもおすすめなのは、「法人に必要とされる」資格。こういった資格を私は「地味な資格」と呼んでいます。何も資格を貶(おとし)めたいわけではありません。主に法人が対象となるため、「稼いでいるわりには業務内容などの認知度が低い」ということです。この手の資格には、次のようなメリットがあります。 ・働きながらでも取得できる ・法人相手で安定する ・食っていける もちろん、人生を挽回するための資格ですから、相当量の勉強は必要です。しかし、弁護士や税理士といった個人を対象にする超難関資格と比べると、難易度は下がります。私もサラリーマンとして働きながら、夜や休日を利用して勉強を進めて合格できました。法人と顧問契約を結べたり、顧客を紹介してもらえたりすることも多く、安定した収入を築けることも、「地味な資格」の特徴です。 しかし、「法人相手」ならどんな資格でもいいわけではありません。おすすめしたい資格は大きく分けると2種類です。