池田エライザ、初監督をして初めて得た“気付き”「編集をして芝居の邪魔をしちゃうのが1番いけない」
本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。2020年12月15日(火)の放送は、ゲストに、池田エライザさんが登場! ここでは、昨年12月に公開された映画「夏、至るころ」で監督デビューを果たした池田さんに、初めて監督をすることになった経緯や苦労を伺いました。
◆「ずっと監督をやりたかった」
やしろ:初監督作品が公開されたということで、おめでとうございます! エライザ:ありがとうございます! やしろ:率直に今のお気持ちはどうですか? エライザ:編集が終わっていたのは去年の冬だったので、編集が終わってから1年経ってやっと皆様の元に届くっていうのは、なんかこう“気恥ずかしい”というか、感慨深いですね。 やしろ:コロナ禍があっての延期ということですか? エライザ:そうです。夏の映画なので、本当は夏に観ていただきたかったんですけど、今年は奇しくもあまり夏を感じられなかったと思うので、冬の公開でも面白いんじゃないか、ということですね。 やしろ:そもそも、監督をやることになった経緯というのは? エライザ:ずっと(監督を)やりたかったんですよね。自分のことをずっと考えているよりも、人のことを考えているほうが楽しくて。それでインタビューのときに“監督やりたい”と答えていたら、それを耳にしてくださったプロデューサーの方からお声がけをいただいて。 やしろ:へぇ! 原案も池田エライザさんですよね? エライザ:そうですね。シナリオハンティングで2017年の12月に福岡県田川市に行って書きましたね。 やしろ:そのシナリオハンティングっていうのは、何ですか? エライザ:脚本の土台みたいなものを書くために現地に訪れて、私は街の方々と座談会を開いてもらったりとかして、そこで感じたことを持ち帰ったりします。私はその日の夜にホテルでワーっと(シナリオを)全部書いたんですけど。 やしろ:その後、脚本家さんといろいろと打ち合わせをしながら、という感じ? エライザ:そうです。(脚本家が)女性の方なので、家に来てもらったり一緒にカフェに行ったりしながら。 やしろ:へぇー。原案でもありながら脚本のセリフや展開は、一緒に打ち合わせをして積み重ねていった訳ですね。 エライザ:そうです、そうです。 * * * やしろ:監督のほうからもお話がありましたけど、地元の方々の協力もあって、やっぱり“地元の空気”というものがすごい作品から伝わってきます。地元の方々もけっこう出ていらっしゃいますよね? エライザ:けっこう出ていますね。 やしろ:だから、作りものの映画というよりはノンフィクションに近い空気感も出ていて、役者さんの感じも含めてすごい溶け合っていますよね。 エライザ:デフォルメしたり誇張みたいなことを全然しなかったので、背伸びをせずに“役者がその場になじむ”ということを大切にはしましたね。