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夏季は布マスクで十分。コロナ対策の過剰情報に注意を

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ESSE-online

新型コロナウイルス感染症の感染者数が増えていると、日々報道されています。不安をあおるような情報も少なくありません。 長年に渡って一般住宅、大学病院、老人介護施設など異なる環境に存在する「真菌・細菌・ダニ・微小昆虫」などを総合的に調査・研究してきた博士(農学)の川上裕司さんに、マスクの着用方法をはじめ、この感染症に対してどのような心がまえでいるといいのかを解説してもらいました。

マスクの過剰な着用は危険。3密を極力避けながら免疫力を高める生活を

●マスクの過剰な着用を煽る不可解な情報 先日、買い物のついでに、東京都武蔵野市にある井の頭自然文化園に寄ってみました。 驚いたことに、小雨まじりのなか、池の周りを散歩する方の多くがマスクをして歩いていました。園内にはられていた注意書を読むと「園内ではマスクを着用すること。マラソンをする人は、マスクかフェイスシールドを着用すること」と書かれていました。調べたわけではありませんが、都内のほかのオープンスペースの公園でも同じような注意書がはられているかもしれません。 これは過剰な注意喚起だと思います。新型コロナウイルスの感染経路に関する公園管理者の誤った解釈によって、一般の方々の不安を煽る悪しき所作の一例でしょう。 テレビ番組で、感染症の専門家と称する方が、「マスクの表面にはウイルスが付着している可能性があるので、マスクの表面には触らないように(外し方から置き方まで)」と医学的根拠が示されていないことを真顔でクドクドと解説していました。 マスク表面からの感染リスクが本当に高いのでしょうか? それを述べるならば、額、眼、頭髪へのウイルス付着の可能性もマスクと同様で、よく頭髪や顔面を触る方の場合、髪に触れた際には必ず手洗いをするか消毒用エタノールで手指消毒をしなければ、感染リスクが高いということになります。 マスクとともに防御用のフェイスシールドと帽子を被らないと、怖くて外出できないと言うのでしょうか?

ザーザー降りの雨の中や炎天下で、マスクをして歩く方の姿を見かけますが、不要なマスクの着用は意識的に止める方が賢明です(図40)。 夏季のマスク着用による感染対策の意味は、冬季とは異なります。「自分の唾(飛沫)を飛ばさないこと。また、他人の唾(飛沫)を吸い込まないこと」です。 その観点から夏季は布製マスクで十分です。会議などで複数の方と会話をして飛沫が不安な場合に限って、そのマスクを外して表面に消毒用エタノールを噴霧した後、チャック式のポリエチレン袋に収納し、新しいマスクをすれば、それで十分です。 どうしても、手指からの感染が心配な場合には、アトマイザー(小型スプレーボトル)に消毒用エタノールを入れて持ち歩き、感染が気になる箇所に手指が触れたときに、手指にシュッとひと噴きすれば効果的です。

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