資金難のアニメ風3D東方二次創作ACT『東方幀友並』ファンからの出資を報告―傍らではイーロン・マスクへの遠回しなアピールも
投資についてガイドライン記載はないものの、明記されていない事例でトラブルになったことも
なお、東方Projectにおけるクラウドファンディングについて、過去には海外の開発者が『東方大乱闘』なるゲームの出資を募ろうとしたものの、原作者であるサークル・上海アリス幻樂団のZUN氏の許可を得ずにクラウドファンディングを強行した結果、海外コミュニティで数日にわたる議論が展開された事例が存在しました。当時、強行理由のひとつとして、□ガイドラインにクラウドファンディングの禁止が明記されていなかったから□という旨の発言がされており、後のガイドライン改定に影響したとも考えられています。
執筆時点での東方Projectの二次創作ガイドラインには、「クラウドファンディングについては、個人活動の範囲を超える資金集めに伴うトラブルに、版元として責任を負いかねる為、基本的に実施しないでください。どうしても実施したい場合は、無断では行わず、個別にお問い合わせください」と明記(執筆時点で日本語版ガイドラインのみ更新されており、英語版にクラウドファンディングに関する明記は無し)。
『東方幀友並』について、クラウドファンディング自体は「メインであるプレイのデモを終えた後に立ち上げたい」などと、意向を示すのみとなっていますが、それとは別として執筆時点で行っている出資を募る件は、ガイドラインに明記されていないものの、「個人活動の範囲を超える資金集め」に該当する可能性があります。企業が同人サークルによる東方二次創作ゲームのパブリッシングをするケースは存在しますが、現段階の本作開発チームについて、上海アリス幻樂団へ問い合わせを既に行っているのか、行っていなかったとしても、どの段階で行うつもりなのか、といった点にも注目されます。
Game*Spark ケシノ
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