2026年参入キャデラックはどのPUを積むのか…元ホンダ浅木泰昭氏は、ホンダとのタッグは「考えにくい」|WEDNESDAY F1 TIME
元ホンダ・レーシング(HRC)のF1エンジン開発責任者である浅木泰昭氏が、F1新規定となる2026年のパワーユニット事情について自身の見解を述べている。 【動画】角田裕毅「FP1は岩佐君が乗るのでみんなでまとめていけたら」アブダビGPのフリー走行1回目に岩佐歩夢選手が登場 2023年4月限りでHRCを退職した浅木氏。2020年10月にホンダが2021年限りでのF1活動終了を発表し、現場で陣頭指揮を執っていた浅木氏は2021年に翌シーズン(2022年)から導入予定だった新骨格エンジン(RA621H)の投入を前倒しで実現させ、同年マックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル奪取に大きく貢献したことでも知られる。その浅木氏は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #37』に出演。番組MC&実況のサッシャ氏、解説を務める中野信治氏と共演した。 F1は2026年から新レギュレーション突入となる。ホンダは2021年限りでF1活動終了という形にはなったが、HRCとしてレッドブルとの協力関係は継続。この間にマックス・フェルスタッペンが4年連続ワールドチャンピオンになるという偉業を成し遂げた。 そして2025年限りでホンダはレッドブル・パワートレインズとの協力関係を終え、新規定となる2026年からアストンマーティン・ホンダとしてパワーユニットを供給し始める。
一方で先日、キャデラックが2026年より11チーム目としてF1参入することとなった。2028年からは自社開発のPUに切り替わる予定ではあるが、その前の2年間キャデラックにどのチームがPUを供給するのか注目を集めている。 サッシャ氏が「その2年(2026年~2027年)はどうするんでしょうか。ホンダなんでしょうか?」と浅木氏に直撃する。すると浅木氏は言葉を選びながらも、ホンダ&HRCに在籍していた頃のエピソードを交えながらこう説明した。 浅木「ホンダから“うちの(パワーユニットを)積んでください”ってことはまずないでしょうね。アストン(マーティン)と話し合いの中ではね。アストンとしてはやっぱりうちだけに(単独)供給してほしいと言っていましたし。そうは言っても、どうしても出さなきゃいけないルールだったら……」 サッシャ「天(F1公式)から降ってきて“ちょっと困っているから供給してよ”となったら実現するかもしれない?」