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<涼宮ハルヒ>9年半ぶりの新作発表 影響力とその秘密

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 谷川流さんの人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの完全新作「涼宮ハルヒの直観」が、11月25日にスニーカー文庫(KADOKAWA)から発売される。約9年半ぶりの新刊ということから、ネット上で大きな話題を集めた。ブランクをものともせず、どうしてここまで盛り上がったのか。アニメコラムニストの小新井涼さんが独自の視点で分析する。 【写真特集】9年半ぶり 「涼宮ハルヒの直観」新情報一挙解禁

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 先月末、ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの9年半ぶりとなる新作「涼宮ハルヒの直観」の発売が発表され、大いに話題となりました。

 シリーズ1作目のタイトルである「涼宮ハルヒの憂鬱」といえば、2006年のアニメ化以降、楽曲やエンディングのダンスなども話題となり、アニメ・ラノベファンにとどまらず、一般的にまで知名度を広げた2000年代後半を代表する作品です。アニメをきっかけに原作に手を伸ばすファンも急増し、今では原作も全世界累計発行部数2000万部を超えるラノベ界の超人気作となっています。とはいえ、前回の新作発売からのブランクはおよそ10年。それだけの期間が空いてしまったにもかかわらず、いまだに本作が続編発売の報にここまで盛り上がったのは一体なぜでしょうか。

 まず原因として挙げられるのは、続刊を待つファンによる“ちゃんとまだ続いている”という大きな安心感だと思います。

 実は「涼宮ハルヒ」シリーズは、前巻(涼宮ハルヒの驚愕)の発売(2011年)も、前々巻(涼宮ハルヒの分裂、2007年)から4年のブランクがあり、その時でさえ「もう続刊は出ないのでは」と、ファンから心配されていました。ところが今回は9年半と、さらにその倍以上の時間がかかったのです。

 書き下ろしがほとんどである本シリーズは、雑誌で連載されるマンガなどと違い「待てば必ず続きが読める」という保証はありませんし、世の中には、同様にいつまでも続刊が出ずにフェードアウトして未完のまま、というタイトルもあふれています。そんな中、続刊を信じるファンでさえ心配してしまうブランクを経ての新刊発売は、彼らにとっても青天の霹靂(へきれき)となったのでしょう。そう考えると、ちょっとしたお祭り騒ぎになるほど反応してしまうのも無理はありません。

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