Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

エキゾチック動物の牧場が米国で増加、飼育数はなんと125種100万頭

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
ナショナル ジオグラフィック日本版

規制のゆるい「家畜」扱い

 テキサス州のエキゾチック動物は飼いならされておらず、多くの場合、人による世話を必要としない。しかし、本当の意味で野生というわけではない。在来種のオジロジカやエルク、ビッグホーン(オオツノヒツジ)と異なり、しばしば狩猟されているにもかかわらず、法律上、狩猟動物に分類されていない。家畜やペットと同様、私有財産と見なされている。  エキゾチック動物牧場には、脅威にさらされている種や、絶滅のリスクに直面している種、シロオリックスのように野生で絶滅した種もいる。しかし、テキサス州の牧場に暮らす外来有蹄類のほとんどは、狩猟が法的に認められている。米国の在来種の保護するための絶滅危惧種法のリストに挙がっていないためだ。テキサス州の法律では、外来種は「家畜」に分類されるため、所有者は動物の健康に関する要件を順守すれば、それ以上の規制はほとんど課されない。  テキサス州公園野生生物局の副局長ジョン・シロフスキー氏は「昼夜問わず」狩猟できると説明する。「頭数の制限も狩猟期間もありません」  こうした法的環境に、広大な土地と温暖な気候が加わり、テキサス州にはエキゾチック動物牧場が生まれる条件が整っている。  Y.O.ランチがテキサス州で外来有蹄類を繁殖し、狩猟のサービスを提供すればもうかることを実証したのが1950年代のこと。以来、業界は急速な拡大を遂げている。テキサス州の調査によれば、同州の外来有蹄類は1963年に約1万3000頭となり、1979年に7万2000頭、1988年に16万4000頭と増加した。現在、その数は100万頭を超えている。  エキゾチック動物を飼育、販売すれば、家畜より大きな利益を得られると気付く人が増えている。家畜のウシの相場は1頭1000ドル(約11万円)を少し超える程度だが、エキゾチック動物ならその4倍以上の価格で取引されることがある。  狩猟は年間を通じて需要がある。在来種であるオジロジカの場合、繁殖しても猟期の制約を受けるが、外来種であれば無制限に狩猟できる。この事実も業界拡大の原動力となっている。

【関連記事】