渋沢栄一との関わり学ぶ 市民40人がふるさと講座で
館山
「明治の大実業家・渋沢栄一と館山」をテーマにした千葉県館山市中央公民館の「第2回ふるさと講座」が21日、同市コミュニティセンターで開催された。約40人が参加し、渋沢と館山との関わりについて学んだ。
2021年の大河ドラマ、24年に新1万円札の図柄に採用される渋沢。
館山との縁は、船形に虚弱児童のための保養施設、東京市養育院安房分院(現・東京都船形学園)を開院するなどし、計7回にわたり同地を訪れている。
講座では、市立博物館の岡田晃司主任学芸が渋沢の実業家、慈善家としての業績や人物について説明。鏡ケ浦の海岸が安房分院の地に選ばれた歴史的背景や館山病院初代院長の川名博夫とは姻戚関係に当たるなど、地域の有力者との人脈について解説した。
岡田学芸員は、館山が安房分院の開設地に選定された理由について「気候などの環境以外に、人間関係などのバックボーンが深く関わっていたのではないか」と述べた。
参加者は「貴重な渋沢栄一の話を聞けて大河ドラマが2倍楽しめそう」と話した。
次回のふるさと講座は、11月13日午前10時から同会場であり、たてやま海辺の鑑定団理事長の竹内聖一氏を講師に「活かそう! 守ろう! 地球の宝物」と題し開催される。
申し込み、問い合わせは、市中央公民館へ(0470―23―3111)へ。
房日新聞