鯵ケ沢町民有志「わさお銅像」今夏建立
昨年6月に天国に旅立った青森県鯵ケ沢町の人気犬「わさお」の記念像計画について、町民有志が22日、今年夏ごろにも同町の海の駅「わんど」敷地内に銅像を建立することを明らかにした。これまで寄付と企業協賛金が計400万円ほど集まっており、3月末まで募金活動を続けるという。 同日、わさおの功績を顕彰する「わさおありがとう実行委員会」の副委員長を務める工藤健さんが、記念像建立について「7~9月にも明るいニュースになってくれたら」と語った。当初、一周忌の今年6月8日を目安としたがコロナ禍で活動が制限されたという。 わんどは2007年秋、わさおが故・菊谷節子さんに拾われた場所。実行委事務局の町観光協会によるとこれまで寄付だけで、町内外の個人と団体から90件200万円が寄せられた。 この日は、自ら実行委員長を務め、町内でホテルを経営する杉澤興業の杉澤廉晴社長が、企業協賛金200万円を寄付。わさおが過ごしたイカ焼き店で、わさおの養女ちょめが見守る中、工藤さんに目録を手渡した。 節子さんの長男・忠光さんは「いくらお礼を言っても言い尽くせない。わさおには夢でしか会えず寂しいが、像が立ったら少しは元気が出るかも」と述べた。