「旧統一教会」巡り…県内で1億円超献金 最高裁が初判断〝念書〟無効【長野】
旧統一教会への献金を巡り、県内に住んでいた元信者と遺族が損害賠償を求めていた裁判で、最高裁は返還請求などをしないという「念書」について無効との判断を初めて示しました。 これまでの1審・2審判決によりますと、元信者が県内に住んでいた2005年から2010年ごろに献金したのは、夫の財産など1億円以上です。 その後、元信者は返還請求などをしないという「念書」を教団に提出し、およそ半年後に認知症と診断され亡くなりました。 最高裁は11日の判決で、「一方的に大きな不利益を与えるものであった」などとして、初めて「念書」について無効との判断を示しました。また、勧誘の違法性についても「多角的な検討をすることが求められる」などとして、教団側の勝訴とした2審判決を破棄し審理を差し戻しました。