一本勝ちで勝利した万智

格闘技イベント『DEEP JEWELS 47』 2024年11月23日（土・祝）東京・ニューピアホール ▼第7試合 DEEP JEWELS ストロー級 5分 3R 〇万智（フリー） 一本　2R2分27秒　※ヒールフック ●アム・ザ・ロケット（フリー） 【フォト】ヒールフック一閃！一本勝ちの瞬間 　万智は柔道と柔術をベースにアマチュアでキャリアを積み、プロデビューから3連勝。“超新星”として注目を集め、昨年10月のRIZINでは修斗女子スーパーアトム級世界王者の渡辺彩華にスプリット判定で勝利。11月のDEEP JEWELS ストロー級暫定王座決定戦で松田亜莉紗に敗北した。今年5月の暫定王座決定戦でパク・シウに判定負けを喫したが、9月にスーリ・マンフレディから一本勝ちを奪った。 　対するアムは、ムエタイ80戦以上のキャリアから生み出される打撃力と、これまで挙げた5勝が全て一本という極めの強さを併せ持つ。19年にはRIZIN初参戦でいきなり浜崎朱加と対戦し、敗北こそ喫したがバックから首を獲りに行くグラウンドの強さを見せた。23年5月には伊澤星花に一本負けを喫し、9月は村上彩に敗れてミクロ級王座から陥落した。 　1R、サウスポーから細かくパンチを出していく万智にオーソドックスのアムは距離を取ってローキック。万智がアムの蹴り足を掴んでテイクダウン。アムがクローズドガードを取ると万智はそのまま立ち上がる。アムが肩固めのクラッチを作って引き込むが万智は外す。展開が無くブレイクとなると万智は飛び込んでパンチ。アムも打ち返す。 　2R、万智のローにアムがストレートを合わせる。しかし万智はもらいつつもテイクダウン。アムの頭をケージの押し込んでコツコツパウンドを落とす。立って強いパウンドに行く万智にアムは足関節狙い。すると万智も足関節に行き取り合いとなる。万智はサドルロックと言われる形に脚を組んでアムの右脚を捕えると、ヒールフック。アムが耐えるとよりタイトな内ヒールの形へ切り替えて絞り上げる万智。するとアムはたまらずタップアウト！ 万智が寝技の確かな実力を見せて2試合連続一本勝利を収めた。 　試合後マイクを持った万智は、「今回は打撃でKOする気満々だったんですけど、まさかの足関節で一本となりました。大みそか、試合……じゃなくていいんで柔術マッチに出させてください」と柔術マッチ出場を直訴した。