【開幕特集】攻撃的スタイルは不変の東京V!佐藤凌我が名実ともにエースとなる | J2リーグチーム紹介
2022シーズンの明治安田生命J2リーグ各クラブとキーマンを紹介する。
チーム紹介
昨季からの継続、そしてベースアップを目指すシーズンとなる。2021シーズンは選手たちがピッチ上にだけ集中できる環境がなかなか整わず難しい時間を過ごした。それでも後任を担った堀孝史監督が上手くアレンジを加えながら戦いを定めていき、リーグ終盤には全員が手ごたえを得る形でシーズンを終えることに成功した。 今季はその堀監督が続投。選手の入れ替わりも最小限に留め、チームの骨格を崩さずにオフを終えた。ンドカ・ボニフェイス、山本理仁、佐藤凌我といった活きのよい若手、中堅がセンターラインを固める。テクニックやショートパスを主体にしながらも、攻守の切り替えを徹底して守備意識を高く保つことができれば、爆発力は秘めているだけに上位進出も狙えるだろう。
注目選手紹介
DF 3 ンドカ・ボニフェイス 生年月日:1996年2月5日 昨季成績:34試合2得点 昨季、急成長を遂げた選手の一人だろう。加入1年目ということもあり、シーズン当初はスタイルに馴染むことに時間を要したが、前向きにトレーニングに取り組み、コツコツと努力を重ねていくと、ビルドアップ能力が開花。自慢のフィジカルを生かした対人守備や空中戦の強さに加え、最終ラインから攻撃の起点となり、レギュラーを奪い取った。 今オフにはJ1クラブへのステップアップも噂されたが、チームの中心として迷いなく残留。今季も“緑の鉄壁”となる決断を下した。攻撃的なスタイルを貫く分、CBとして個の能力を問われるシーンが多くなるが、この男からすれば持ってこいのシチュエーション。2022シーズンもボニが攻守で眩い輝きを見せる。
FW 27 佐藤凌我 生年月日:1999年2月20日 昨季成績:42試合13得点 驚異の決定力を誇るストライカーだ。昨季はルーキーイヤーながらリーグ戦全42試合のピッチに立つも、先発は半分にも及ばない18試合。与えられた時間でしっかりと結果を残すことに成功した。さらに、そのほとんどがゴール前で嗅覚を発揮したワンタッチでのゴール。まさに天性の点取り屋の才能を爆発させ、結果、大卒新人記録のタイに並ぶ13ゴールをマークした。 ただ、裏を返せば先発で出られるような定位置を確保できたわけでもなく、固め打ちが得意な一方でゴールから遠ざかる時期が続いたことも事実である。そこを伸びしろと考え、今季はピッチに立つ時間を長くすることができれば、自然とゴールの数も増えていくだろう。周囲にはパスセンスやチャンスメイクに優れた選手は多く、1試合に決定機は確実に数回ある。それを仕留めることができれば得点王も十分に狙えるはずだ。