【デリケートゾーンの黒ずみ】これだけはしないで! 産婦人科医に聞く、黒ずみの原因と助長させるNG行為とは?
女性特有の不調や生きづらさにアプローチするフェムケア・フェムテックが世界で大きなうねりとなり、その波が日本にも到達。それに伴い、新たなアイテム・サービスが溢れ、玉石混交状態に。そこで「CREA Due ベストフェムケア 2024」では、知見のある方々の「使ってみて本当によかったアイテム」を大特集。また、女性の体にまつわる最新キーワードも徹底解説。これから先の人生を、より自分らしく生きるためのヒントが詰め込まれた一冊より、一部を抜粋し、掲載します。 【画像】八田真理子先生が長年愛用するデリケートゾーン専用保湿ジェル 黒ずみは気になるけど、人には相談できないし、ケアの方法がわからないという声が増えているそう。クリニックに行ったほうがいい? 治療方法はあるの? 対策について教えてもらいました。
VIO脱毛後にあらわになり、黒ずみを気にする人が増加中
「デリケートゾーンの黒ずみで受診の予約をする方は少ないですが、2020年のフェムテック元年を境に、セカンド、サードの訴えとして、黒ずみという言葉をよく聞くようになりました」 そう教えてくれたのは、産婦人科医の八田真理子先生。 「VIO脱毛をする人が増えて、それまでアンダーヘアで隠れていたデリケートゾーンがあらわになり、『あれ? こんなに黒いの? 』と気にする人が増えています。でも、外陰部が黒ずむのは女性ホルモンが巡っている証。 初潮を迎えると、女性ホルモンとメラニン色素の働きが活発になり、色の濃さに個人差はありますが、乳首や外陰部の色が濃くなります。性交渉が盛んだと黒ずむというのは都市伝説で、性交渉のない女性でも外陰部は黒ずみます」 気にしすぎるのはよくないとわかっていても、一度気になり始めると、もやもやした気持ちを引きずってしまうのが困りもの。 「そもそも、毛が生えるのは、外部の刺激から肌を守るため。脱毛後は毛のない部分が刺激を受けやすくなり、肌の防御機能でもあるメラニン色素が活発に働きます。それが黒ずみを助長させることになるので、肌への刺激をいかに減らせるかが黒ずみを予防するポイントになります」 デリケートゾーンへの刺激の最たるものが、スレだという。 「下着と肌は常に触れ合っていて、歩いても座っていてもこすれます。まずは締め付け感がなく、肌あたりのソフトなショーツを穿きましょう。また、トイレットペーパーはこすらずに押さえる、入浴時にボディタオルでゴシゴシ洗わないようにしてください」