広島、歴代助っ人外国人選手ランキング第5位<投手編>
チームの上位進出の鍵となるのが助っ人外国人選手の存在だ。近年では、メジャーリーグ経験のある選手も数多く来日し、1軍登録枠を巡って競争も激しくなっている。今回は、各球団の歴代助っ人外国人選手をランキング形式で振り返り、活躍した選手の傾向を探っていきたい。【広島・投手編】 ※成績はチーム在籍期間の通算成績、ランキングはこれを基準に作成。 NPB、球団別歴代助っ人外国人ランキング一覧
第5位 ヘロニモ・フランスア
左投左打 在籍年数 4年目(2018~) 成績 167試合(191回2/3)、13勝13敗32セーブ44ホールド、237奪三振、防御率2.30 カープのブルペンの柱として圧倒的な存在感を放つフランスア。左から繰り出す160キロ近い快速球を軸に三振の山を築く本格派だ。 ドミニカ共和国出身、身長186センチ、体重101キロ。セナペック高から2010年9月に、ヒューストン・アストロズとマイナー契約。2014年からは、日本球界でのプレーを目指し、ドミニカカープアカデミーに入塾。その後、練習生として来日を果たし、2016年からは四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスにも派遣された。 2018年3月についに育成選手として広島入団を果たすと、5月に早くも支配下登録。3桁の背番号「143」とは早々に別れを告げ、現背番号「97」を勝ち取った。5月26日に先発として1軍デビューを果たすも、4回3失点で負け投手に。次の登板でも6回途中4失点と試合を作るも連敗を喫し、中継ぎへ配置転換された。 しかし、ここから抜群の安定感で広島リリーフ陣を牽引。8月には月間最多登板のタイ記録(18登板)を記録するなどフル回転すると、その間防御率は驚異の0.51。この活躍が認められ月間MVPにも輝いた。その後も好投を続け、チームのリーグ3連覇に欠かせないピースとなった。 翌19年には自己最多となる67試合に登板。回を跨いでの投球も少なくなかったが、リリーフで8勝を挙げ、シーズン途中からは中崎翔太に代わって守護神に抜てきされると、12セーブをマークした。また同年はオールスター出場も果たしている。2020年は、19セーブを挙げたフランスア。アカデミーの星は、今季も第一線でチームを支える。
ベースボールチャンネル編集部