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【医師に聞く】不妊の原因は女性だけではない!? 男性の不妊検査でわかることとは?

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Medical DOC

不妊というと、ひと昔前までは、女性だけに問題があるというイメージが続いていました。しかし近年では男性不妊という言葉が認知され始め、夫婦で検査や治療に通う人も増えているとのこと。男性不妊ってどのような検査でわかるの? どうやって治療するの? 楠原ウィメンズクリニックの楠原先生に伺いました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】 楠原 浩二先生(楠原ウィメンズクリニック 院長) 群馬大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学附属病院の産婦人科に入局。同大学で不妊症の研究と診療に携わる。東京慈恵会医科大学産婦人科の助教授を経て、平成8年に東京都中央区に「楠原ウィメンズクリニック」を開院。不妊症、特に体外受精を中心とする診療を行い、これまでに6万人の不妊患者の診療にあたる。日本産科婦人科学会認定専門医、日本生殖医学会認定専門医の資格を有する。

精液検査で男性不妊かを調べる

編集部: 近年、男性の不妊検査を受診する人が増えているそうですね? 楠原先生: そうですね。これまでは「不妊」というと、女性に原因があると思われていたのですが、WHO(世界保健機関)の調べによると男性が原因の不妊が24%、女性が原因の不妊が41%、男女両方が原因の不妊が24%でした。つまり、男性が原因の場合が半分ほどあるのです。半分近くあれば、男性も不妊検査を受ける必要がありますよね。このような情報が広がり、男性の不妊検査が普及したと考えられます。 編集部: 男性の不妊検査とはどういうものですか? 楠原先生: まず行う検査は「精液検査」です。具体的には、精液量、総精子数、精子濃度、総運動率、前進運動率、正常形態率などを調べます。それぞれに最低ラインの基準値があり、それを満たしていない項目があると不妊の原因の可能性があります。一つが達していなくても、他が正常であれば問題ない場合もありますし、バランスを見ながら判断していきます。 編集部: 基準値について教えてください。 楠原先生: 下記にまとめました。ご参考にしてください。 (検査項目:下限基準値) 精液量:1.5ml以上 総合精子数:3900万以上 精子濃度:1500万/ml以上 総運動率:40%以上 前進運動率:32%以上 正常形態率:4%以上 編集部: 他にも行う検査はありますか? 楠原先生: 精巣の触診や視診を行います。睾丸の表面にミミズ状の静脈が走っていると、精子の運動率に問題がある場合があります。他にも精子濃度が低い場合、ホルモン検査で原因部位を調べることもありますよ。 編集部: 検査の際に注意することはありますか? 楠原先生: 精液検査をする際は、2日以上、5日以内の禁欲期間であることが理想です。当クリニックの場合は、容器に入れた精子を持参してもらっています。採取してから1~2時間以内に持ってきてもらうのが理想です。

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