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篠原ゆき子・倉科カナ、壮絶『女たち』舞台裏「全てさらけ出した」

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 篠原ゆき子、倉科カナ、奥山知由氏が18日、都内で行われた、映画『女たち』(来春公開)のミニクランクアップ記者会見に出席。壮絶だったという撮影を振り返った。  山あいの小さな町を舞台に「壊れゆく女たち」の姿を描くオリジナル作品。脚本作りには内田伸輝監督、そして篠原ゆき子も参加。当初は養蜂場を舞台にした構想だったが、新型コロナウイルス禍で、それを飲み込んだものに書き替えられた。  奥山氏が意識したのは「女優の生々しい感情をどこまで引き出せるか」。制作にあたっては、映画を作りたいと思った原点「人間の魅力を焼き付けたい」まで遡った。感情に任せて組み立てた脚本は「最後まで完成しなかった」というが、キャストの篠原ゆき子、倉科カナ、高畑淳子を見て「できると思った」と確信。その3人を軸にその場で浮かんだアイデアなどを入れていった。 ■さらけ出せた、篠原ゆき子  その撮影は壮絶。三者三様の個性で役になり切り怪演した。半身不随の母・美津子(演・高畑淳子)と暮らす主人公・美咲役を演じた篠原ゆき子は脚本にも携わったこともあって約1年、役柄と向き合ってきた。本番の前後30分はその役から抜け出せなくなるほどで、感情も入り乱れた。クランクアップ後には円形脱毛症が出来るほどだったという。もともとコロナ禍で閉塞感を抱いていたともあり「全てを出したいと思った」という。まさに全身全霊を捧げる芝居は圧巻で、自身も「私の汚いところ、醜いところ、わがままなところも全てさらけ出しました。それが出来たうえでクランクアップになったのは自信にもなった」と明かした。  篠原“美咲”の見どころの一つに高畑“美津子”への葛藤がある。2人が繰り広げるバトルでは奥山氏も「ゴジラvsキングギドラ」とたとえるほど壮絶。その高畑は読み合わせの時にすでに役を作り込んでいた。圧倒的な存在感に篠原も「本当は温かい人だけど最初は怖かった」とし、撮影の終盤では、気負い過ぎて緊張が増し「心が動けなくなって、泣けなくてやばい」と思ったそう。それまで共演者に頼ることもなかったが、その時は高畑に「緊張で心が動かなくてどうしたらいいでしょうか」と相談。高畑は「その状態を使えばいい。怖いというその感情を使って、流れに任せてみませんか」とアドバイス。「そこから心が解けて、役者としても人としても残る経験でした」 ■ネガティブな感情を活かした、倉科カナ  奥山氏が「彼女が現場に来たことで流れが変わった。動き出した」と称えたのは、美咲の親友で養蜂家の香織を演じた倉科カナ。充実した人生を送っているように見えるものの人知れず心に深い闇を抱え精神を患ている役どころだ。奥山作品には以前から出演したいと願っていた倉科。1年向き合うことが出来た篠原と対照的に短い期間でどこまで役と向き合えるか不安があったという。そうした折にコロナ禍。自身の舞台も中止になったが、役としてはプラスに働いた。「コロナ禍で孤独や焦り、ネガティブな感情が出てきて、そのネガティブな感情を活かして香織を作ることが出来ました」  倉科“香織”の見どころの一つ、ワインボトルを片手に激しい雨に打たれて死を迎えるシーン。当初は満点の星空での設定だったが、悪天候でそのまま撮影を強行。倉科は「雨のなかでなければ出せなかった感情だった」と振り返り、奥山氏も「結果的に良かった」とし「これだけの自然の雨が降ってくれるんだからやってみようかと。倉科さんも何事もなかったように快諾して下さった」。倉科も「あるもので表現したいと思った」と自身の考えを明かし「奥山さんはなんでも受け止めてくれる。こんなに出せたのはなかなかなかった。倉科カナという女優の今後が学べた気がする」  もともと奥山氏は「あれだけの演技ができる女優さんの完全に活かされる演技力の爆発力をみたい」と思っていたそうで、本作ではそれが達成できたとし「人間の感情、閉塞感があるなかで爆発させることが出来た」と自信をみせた。  また主題歌に起用されている、荒木一郎の「妖精の詩」について奥山氏は「僕がこの曲が好きというのがある。歌詞が胸にストンとはまった」と明かした。

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