がんや糖尿病などのリスクを軽減。「抗炎症」効果が期待できる食べ物10
炎症を起こす食べ物は避けるべき、炎症を減らす食べ物は食べるべき……など、食べ物の話になると「炎症」という言葉を聞くことが多いけれど、それはどうして? 体の健康を考えると、どうやら炎症は悪いものだそう。
炎症が悪者というのは、部分的には真実。慢性炎症は、2型糖尿病、心臓病、がん、認知症といった、深刻な病気を引き起こすことがある。 炎症は、体の中で起こる戦いのようなものと考えると分かりやすい。食べ物を摂取したり、体にウイルスなどが侵入すると、それらを抑制するために体の免疫システムが炎症反応を起こす。 そして次に、体内の栄養素とミネラルを燃料にして、抗炎症と呼ばれる反応が始まる。 「この反応は完全に正常なもので、最終的に体を自然で均整の取れた、異物侵入前の状態に戻してくれます」と、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)人間栄養学センター所長のツァオピン・リー医学博士は語る。 炎症が悪者になるのは、二番目の反応である抗炎症反応がうまく機能しなかった場合。 「非常に軽度の炎症が持続的に起こることが、慢性疾患の発症につながると考えられています」というリー博士。 言葉自体はネガティブにとられがちだけど、炎症自体は自然な反応だそう。 「炎症は、体に侵入した異物と戦うために必要な反応なのです」とリー博士は説明する。 では、慢性的な(悪者の)炎症を避けるためには、どうすればいい? まず1つ目は、食べ過ぎを避けること。「必要以上の侵入(摂取)に対処すると、体に余計な負担がかかります」と語るリー博士。 2つ目は、これから紹介する抗炎症効果をもつ食べ物をたくさん食べることだそう。
1. 葉もの野菜
アリゾナ大学アンドリュー・ウェイル・アリゾナ統合医療 センターの創設者兼所長で、メディア「プリベンション」の医学諮問委員の1人であるアンドリュー・ウェイル博士によると、ケール、コラード、チンゲン菜、ブロッコリなど、ビタミンKが豊富で、強力な抗炎症効果を持つ野菜をメインに食べるべきだそう。 炎症と戦うには: 普段ほうれん草をあまり食べない人は、スーパーで1袋購入して、朝、昼、晩、すべての食事でほうれん草を食べることを目標にしましょうと、クリニック「スタンフォード・ヘルスケア」で登録栄養士を務めるリア・グロッポさんはアドバイス。