オーラスの「主人公配牌」も実らず 萩原聖人、放銃0回の奮闘も紙一重で2勝目がスルリ/麻雀・Mリーグ
トップ目で迎えたオーラスで手にした絶好の配牌に、ファンの興奮は最高潮に達した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月11日の第1試合で、惜しくも2着となったTEAM雷電・萩原聖人(連盟)。オーラスでは役満の可能性まで見える配牌を手にするも、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)の速攻に屈してわずかにアガリには届かなかった。 【動画】萩原聖人、悔しい逆転負け 4選手が原点付近の2万点台で競り合う大接戦となった11日の第1試合。前回ラスからの面目躍如、そして今期2勝目を目指す萩原は、じっくりと手を作った2度のアガリに放銃0回と我慢強さを見せ、僅差ながらもトップ目のままオーラスに突入した。 連荘でリードを広げたいラス親の萩原の配牌は、中の暗刻にドラの西が2枚、その他にも対子が3組と七対子イーシャンテンかつ役満・四暗刻まで見える大チャンス手。解説を務めた渋川難波(協会)も思わず「めちゃくちゃいい!」と仰天し、視聴者からは「なんやこれ!」「すげえええええ」「ハギーきた!」「さすがスター」「これは主人公配牌」といったコメントが怒涛のように押し寄せた。 さらに4巡目、2索を暗刻にした萩原は四暗刻のイーシャンテンに。アガリに必要な牌は山に数多く残されており、「ちょっとちょっと!ほぼ全部あるじゃないですか!」と興奮を抑えきれない渋川。また視聴者コメント欄も「きたあああああ」「ざわ…ざわ…」「すげぇ熱いな!」「16000オールあるぞ」と最高潮の盛り上がりを見せた。 しかしその直後、3着目の白鳥が2副露目となるダブ南をポン。逆転条件を満たした手をテンパイする。負けじと萩原もドラの西をポンし、中・対々和・ドラ3の跳満、ツモなら三暗刻がついて倍満の手をテンパイ。ここまでわずか5巡、萩原のアガリ牌は山に4枚、白鳥は山3枚という煮詰まった状況となったが、わずか数秒後に白鳥の「ツモ」の声が対局場に響き渡った。 ダブ南・赤の5200点の手が開かれると、目まぐるしい展開に渋川は思わず「あー!」と絶叫。コメント欄には「勝ち切ったー!」「よっしゃー!」と白鳥の逆転トップを喜ぶ声に加えて、「ぎゃあああああ」「惜しかった」「マジかよ…」「ほんとついてない」と紙一重で萩原の大物手が実らず残念がるファンの声も殺到した。しかし惜敗に終わった萩原の悔しさを晴らすように、続く第2試合ではTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)がトップを獲得。試合後のインタビューでは「萩原さんがいい麻雀を打ってくれたのが力になりました」と奮闘ぶりを称えていた。 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)