聖南中生徒が旧国鉄篠ノ井線の廃線敷見学 長野県東筑摩郡筑北村
長野県東筑摩郡筑北村の聖南中学校の全校生徒65人が、本城地域に残る旧国鉄篠ノ井線の廃線敷を見学した。古いれんが造りのトンネルなどを歩き、明治35(1902)年の開通から石炭などの輸送で近代産業を支え、現在も地域住民の足として活躍する篠ノ井線の歴史に思いをはせた。 11月29日、東端の小仁熊トンネル(全長365メートル)や鉄橋、第一白坂トンネル(同45メートル)などを学年別に巡った。JR東日本長野支社の社員11人が同行し、保線に詳しい土木技術センターのスタッフがトンネルの構造や歴史を解説した。「れんがには『イギリス積み』と『長手積み』の箇所があり、当時の技術の国外の影響を感じさせる」などと説明した。 旧廃線敷は村が観光活用に向け整備を進めている。地域の魅力を再発見してもらおうと全校見学を実施した。2年生(14)は「古いトンネルの中は迫力があってすごい」と話し「もっと多くの人にこの迫力を感じてほしい」と話していた。
市民タイムス