「アイドル界に歴史を作りたい」クロちゃんがアイドルフェスを初主催、開催までの苦悩と希望
バラエティ番組ではドッキリを仕掛けられ、ネットでは大炎上。お騒がせ芸人クロちゃんが大好きなアイドル文化についてお題に沿って持論を語る当連載。今回は、8月16日にオンラインで開催されたクロちゃんプロデュースのアイドルフェス「クロフェス」を振り返ります。本来なら春に開催する予定がコロナで延期になり、さらに無観客で行うことに…。開催までの苦悩の道のりとは。 【関連写真】SNSで話題に、見た目からしてあまりにも異次元なクロちゃんの自炊料理 * * * なんとか無事に「クロフェス2020~真夏のアイドル祭だしん~」を終えました。いや~、めちゃくちゃ大変だった! だけど、めちゃくちゃ楽しかったです! 世の中には「氣志團万博」「イナズマロックフェス」「ビバラポップ!」などアーティスト主催の音楽フェスがあります。今回、とうとう僕もその枠に入ったということですから。これからは単なるアイドル好きの芸人ではなく、敏腕プロデューサーとして評価してほしいですよ。 そもそも今回のクロフェス、当初は3月に開催する予定だったんです。だけど、コロナの影響で一度は見送りになった。最終的には無観客&生配信で8月に振替公演をやることになったんですけど、この結論に至るまでいろんな意見が出ました。正直、スタッフの間では「無観客だったら、今年は見送りでいいんじゃないの?」という声も大きかったです。 3月は70組以上出演予定でしたが、今回は20組の出演になった。3月の出演予定者から「申し訳ないですけど、今回は……」と断られたケースも多かった。仕方ないですよ。この半年の間に社会は変わってしまった。アイドルだってレッスンもできなかったんです。
出演者はお気に入りのグループで固めた
ただ、出演したアイドルの笑顔が僕にとっては救いでした。ライブがなかなかできない中、ファンはもちろんだけど当のメンバーだってフラストレーションが溜まっていたはず。今回は出演しなかったけど、番組で共演しているラストアイドルのメンバーからも「なんで私たちも呼んでくれなかったんですかー?」とか言われて、それもうれしかったな。 もちろん出演者はすべて僕のお気に入りグループで固めました。出演順にも頭を悩ませましたね。普通はこのメンツなら芸能界でのキャリアなどを考慮して、まねきケチャやアップアップガールズ(仮)あたりがトリになるでしょう。だけど今回はあえてTask have Funにした。なぜならファンに「新しい風」を感じてほしかったからです。 結成当時のTaskはメンバーも中学生で、それこそ腕が取れちゃうんじゃないかと心配するくらい躍動感あふれるステージングでビックリさせられました。そんな彼女たちも高校生になり、つんく♂さんプロデュースのもとで次の段階にステップアップしようとしている。今すごい勢いで変化しているTaskだからこそ、アイドルの未来を提示できるんじゃないかと考えたんです。パワーバランスみたいな事情は僕のフェスに持ち込みたくなかった。 他の出演グループもそれぞれ素晴らしかったです。細かい感想は僕のツイッターをさかのぼってチェックしてほしいんですけど、特に印象に残ったのは、花いろは from ワンダーウィードとワンダーウィード天かな。もともとワンダーウィードという同じグループだったんだけど、今年の2月に、2組に分裂したんですね。 2組のお披露目がちょうどフェス前日にあったんですけど、またそれが全力投球で素晴らしかった。それで逆に僕は不安になっちゃったんですよ。燃え尽き症候群みたいになっているんじゃないかって。ところがフェス当日の彼女たちは前日を上回るような気合のパフォーマンスしていたから、圧倒されました。ぜひ注目してほしいグループですね。