大分県に移り住んだ先輩に聞く(3)~移住でウェルビーイング「移住は自分たちの暮らしをより良くするためのアクション」
コミュニケーション能力が高くなった
瑶子:それとともにコミュニケーション能力が高くなりました。すぐに大人と仲良くなって、可愛がってもらえるんですよ。東京で暮らしていた頃は、こどもにもちょっと窮屈な思いをさせていたかもしれないって思っています。 皓亮:僕に関して言えば、東京に比べて図書館へ行くのがちょっと不便になりました。図書館は仕事に関わる多くの時間を費やす場所でもあるので。それと地域のお仕事。今年はこの地区の班長になったんです。回覧板とかポスティングとか、敬老会のお手伝いとか。コミュニティへの参加。周辺も高齢化のせいか、やること自体は少ないんですけどね。 最後に、お二人にとっての移住とは……を伺ってみると。 皓亮:もともとは「移住がしたい」という強い思いがあったわけではないんです。自分たちの家族構成とか暮らしへの思いを大切にした結果、そこに違う場所への移動があったという感じ。 瑶子:移住に限らず、今は自由に動きながら自身の個性を活かせる時代。場所を動くことによって変化が起こることがあると思います。移住という手段を通してのアクションですよね。合わなければもうワンアクション……でいいんじゃないですか。
大きな夢「のつはるみんなのいえ」
皓亮:今回の新たな拠点「のつはるみんなのいえ」づくりも大きな夢。移住してきてから今までは自分たちの価値観と大分とを適合させてきた3年間だったと思います。そしてこれからは、いろいろな人たちが大分とフィットする機会を、この拠点をベースにして僕たちがつくっていけたらと思っています。 オンラインだからこそ可能となった東京からの移住。そして大分に来て、図らずもリアルなつながりが生まれ育ちはじめ、今まさにそのつながりを発展させてより素敵な姿にしようとする品川夫妻。オンラインのつながりとリアルなつながり、その掛け算がうまくできれば、これからの3年、5年が素晴らしいことになるという皓亮さんの言葉は、大分を選んで正解だったという確信に裏打ちされているようだ。 ■『おんせん県おおいたの転職なき移住情報サイト』https://oita-tenshokunaki-iju.jp/ 写真:奥田正治 編集、執筆:エディトリアルストア ※情報は令和6年11月26日現在のものです ※一部敬称略
【関連記事】
- 【続きを読む】大分県に移り住んだ先輩に聞く(1) 移住でウェルビーイング「移住は自分に合った場所を見つける旅」
- 大分県に移り住んだ先輩に聞く(2) 移住でウェルビーイング「移住とはコミュニティの中でその想いを受け継ぐこと」
- 秀吉と家康に怖れられた"戦国最強"の男は誰か? 大分・中津城で見た天下取りの"夢の跡"
- 唯一無二のラーメンだ!「ラーメン屋を開きたい人にはモデルケースになる」 審査員が唸った話題の新店は何がすごいのか?【TRYラーメン大賞25周年】
- 生死の境をさまようバイク事故でラーメン作りを決意 茨城の人気店『自家製ラーメン アイリー』の店主、ラーメンに捧げた20年の軌跡を追う【TRYラーメン大賞全国版】