活動開始から、わずか15分で任務を果たしました。広島市で行方が分からなくなった男性の発見に貢献したとして、警察犬が表彰されました。 【写真を見る】わずか15分で行方不明の男性を発見 ズボンの匂いを頼りに 警察犬「レックス号」を表彰 表彰されたのは、県警の鑑識課に所属する警察犬「レックス フォム ツヴァイシュテルン」。愛称はレックス号です。 レックス号は9月9日、広島市佐伯区で行方が分からなくなっていた70代男性の発見に貢献しました。 警察によりますと、午後3時ごろ、親族から「男性が自宅からいなくなった」と通報があり、警察官およそ20人が捜索していました。午後5時ごろ、現場に到着したレックス号は、男性のズボンの匂いを嗅ぎながら周辺を捜索。匂いを頼りに歩くことおよそ15分、自宅から少し離れた交差点で立ち止まっている男性を発見しました。 保護された男性にけがはありませんでしたが、体が濡れていたということです。 レックス号は4歳のジャーマンシェパードで、生後半年のときに警察犬として活動を開始。 担当者によりますと好奇心旺盛で活発な性格だということです。 普段は足跡をたどったり、匂いを嗅ぎ分けたりする訓練をしています。 広島県警 鑑識課 警察犬係　八田 智彦 警部補 「日頃から担当者が訓練してくれているのが今回こういう結果に繋がったのではと思っています。」 レックス号には副賞として好物のジャーキーが贈呈されました。 警察犬係の八田警部補は「行方不明者の捜索には警察犬の能力が有効。レックス号はこれからも担当者と共に訓練に励んでほしい」と話していました。