離婚して単身上京、私の人生を好転させた"大阪・北新地のママの言葉"
12月になりましたね。今年1年、満足できる結果を得られた人も、そうでない人も本当によく頑張りました。いえ、師走もまだ後半戦が残っています。最後まで走り切りましょう。 【画像】20代前半を大阪・北新地のキャバクラ、クラブで過ごし、現在は東京・銀座のクラブに勤務しているみずえちゃん。 さて、今回のテーマは「2024年、仕事で成果を残せなかったビジネスマンにかける言葉」です。 目標を達成できなかったのだとしたら、それは高いステージを目指したゆえの結果ですし、悔しいのは本気で取り組んだ証しです。まずは「お疲れさまでした」と声をかけたいです。よく頑張りましたね。そんなあなたを心から尊敬します。 なになに? お仕事に対するモチベーションがどうしても上がらない? そんなあなたには、私が大先輩からいただいたある言葉を贈らせてください。モチベーションアップのヒントが見つかるかもしれません。 最後の項目では「何をやってもうまくいかない日」の過ごし方についてもご紹介させていただきます。
■無職・家無しでちょっとしたサバイバル生活 私事で大変恐縮なのですが、3年前に離婚しまして、無職・家無しで大阪から上京しました。6年間のんきに主婦生活をしていたため貯金なんてもちろんありません。独身時代、キラキラホステスだった自身が購入したものを売って、なんとか引っ越し費用と当面の間の生活費を捻出したのです。 3年前の2021年の頃といえば、ちょうど東京で緊急事態宣言が発令されたり、解除されたり、解除されたと思ったら今度はまん防が発令されるなどしていた時期でした。 6年ぶりに自分の力で家賃や光熱費、国保やその他諸々を支払いながら、定職が見つかるまでは就職活動です。コロナ禍の真っただ中だったこともあり、かなり難航しました。就職が決まるまでの間なんとか食いつないでいくために、当時32歳の私は夜のお仕事を再開することに。 銀座で在籍できるお店が見つかったのとほぼ同時期に、とある企業でライターとして雇用していただけることが決まりました。 ■理想と現実のギャップに悩まされる日々 大阪で暮らしていた頃は、某求人広告の代理店でライターのお仕事をしていました。転職するからには、さらにスキルアップを、と思うのは当然のことです。東京で新たに得たライターとしてのポジションを活かして、新しいジャンルの執筆仕事にもチャレンジしてみたいと思っていました。 中でも特に書いてみたかったのはコラムでした。アメリカのドラマ、SATCに登場するキャリーのようにコラム記事を執筆するライターになりたかったのです。 ところが。来る日も来る日も私に任されるのはFAXやメールで送られてくる原稿の整理整頓、取材音源の文字おこし、原稿内の誤字脱字の修正作業、「~先生のお宅までどれそれを届けて!」等のお使いなど、およそ執筆とは関係のない内容のものばかりです。 それでもお給料をいただけるのはありがたいことでした。銀座のお仕事と平行して、文字通り朝から晩まで働きました。 ■本気を出す場と出さない場を選ばない そんなある日のこと。上長が「そろそろ書いてみる?」と、私にとある記事の執筆をさせてくださいました。任された記事は人物の取材や、某番組の放送内容の要約などで、コラムライターになりたかった私にとっては望み通りのものではありませんでしたが、やっと書かせていただけるということにウキウキワクワクしていました。 しかし、私にはライターとしての技量が不足していたため、何度も何度も赤ペンを入れられ、原稿を戻されてしまいます。そもそもやりたかったのはコラム記事の執筆。もうこんなのやってらんないな~、とへそを曲げかけていたときに思い出したことがあります。 大阪・北新地のクラブに勤めていた20代の頃、お世話になったママから伺った言葉です。若くて生意気な頃の私のことですから、お客様によって手を抜いたり、抜かなかったりしていたのを、ママに見抜かれたのでしょう。 「チャンスを逃さない1番のコツは、本気を出す場とそうでない場を選ばないこと」 と、彼女はおっしゃいました。 質素な身なりで、ろくに自慢話もしない男性がとんでもない億万長者だったりすることが往々にしてあるのだから、いつだって全身全霊の前のめりで挑みなさいということをおっしゃっているわけです。そもそも同じお代をいただくのに、お客様によっては手抜きをするなんてあまりにも失礼ですよね。 そうだ、「チャンスを逃さない1番のコツは、本気を出す場とそうでない場を選ばないこと」だと思い出し、へそ曲げをやめ、赤ペンと向き合いました。その甲斐あって、現在はまだまだ未熟ながら大好きなコラムを執筆して、こうして皆さんに読んでいただけるようにまでなれました。 ■何をやってもうまくいかないときにすべきこと 何をしても思うような結果を得られない時期は誰にでもありますよね。同僚たちと自身を比較して、偏屈な気分になってしまうこともあります。気持ちの切り替えができず、どうしても気分が落ち込んでしまう日の過ごし方について、叶姉妹の叶恭子さんがブログにつづっていらしたので紹介させていただきます。 「何をしてもうまくいかず、気持ちがふさぐ日。そのような日こそ、ただシンプルに、最善をつくしてすごすこと。うまくいっているように見える他人と自分を比べるのではなく、落ち着いて、そのとき自分が行える、もっともよいことを考え、実行に移しましょう。」 ―叶姉妹オフィシャルブログより引用 何をやってもうまくいかない日は、部屋の掃除をしたり、疎遠になっていたお客様にご連絡をしてみたり、家族に贈り物をしたり、少し遠くまで散歩をしてみたり…そんな風に過ごしてみると良いでしょう。 心を健やかに保つことも社会人にとってはお仕事です。 ■恩師の言葉は私のバイブル 今回のテーマは「2024年、仕事で成果を残せなかったビジネスマンにかける言葉」でした。大阪・北新地のクラブで出会ったママにかけていただいた「チャンスを逃さない1番のコツは、本気を出す場とそうでない場を選ばないこと」という言葉は、今でも私にとっての人生のバイブルです。 いつでも100%の力を出し切っていれば、うまくいかなくても後悔することはないはず。そして、何をしてもうまくいかない日は「シンプルに最善をつくして過ごす」ことを心掛け、心の健康を保ちましょう。 2024年がもうすぐ終わります。終わりよければ全てよし! 最後まで一緒に頑張りましょう。 今年まいた種はきっと来年芽生えてくれるはずです。 ■ みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。
みずえちゃん