【目黒記念】マカオンドール中心も昨年出走馬の取捨がポイント 大穴候補は東京巧者トラストケンシン
絞らずにゾーンは広く
ダービーデイ恒例の最終レース目黒記念。136回目を数える伝統のG2は芝2500m、ハンデ戦という難解な舞台設定。そして、日本ダービーを外した方へのラストチャンスとして色あせない。 【オークス 2022予想】サークルオブライフ過信は禁物? 別路線エリカヴィータ、アートハウスに好機到来!(SPAIA編) 昨年はウインキートスが1着、88年メジロフルマー以来33年ぶりに牝馬が優勝した。連覇を狙う同馬を含め、今年も比較しにくい難解なメンバー構成になる公算が高い。このレースを的中させ、気持ちよくダービーデイを締めたい。ここでは過去10年間のデータを参考に好走パターンを探っていく。 まずは人気別成績。1番人気【2-2-2-4】勝率20.0%、複勝率60.0%、2番人気【0-2-0-8】複勝率20.0%、3番人気【2-0-1-7】勝率20.0%、複勝率30.0%など上位人気の信頼度はさほど高くなく、8番人気【3-0-1-6】勝率30.0%、複勝率40.0%など伏兵も十分チャンスがある。日本ダービーで負けたからといって絞って勝負するのは危険。手広く、多点数買いでゾーンを広くして待ちたい。 次に年齢について。4歳【4-2-2-25】勝率12.1%、複勝率24.2%が頭数も手ごろで絞りやすい。今年はアサマノイタズラ、マカオンドールが出走予定。ただし、前者は東京初出走。中山向きの差しタイプで東京の瞬発力勝負への適性は未知数だ。後者も同じく東京初出走。適性をしっかり見極めたい。 連軸なら5歳【2-7-2-39】勝率4.0%、複勝率22.0%。頭数が多く勝ち馬が少ないため、アタマからは危険も、馬連、3連複の軸なら5歳もいい。アリストテレス、ウインキートスなど今年も候補が多く、選択が難しい。6歳【2-1-2-31】勝率5.6%、複勝率13.9%、7歳以上【2-0-4-44】勝率4.0%、複勝率12.0%。ベテランも切り捨て厳禁。やはりゾーンは広く。
マカオンドールの巻き返し
データ上重視したい4歳有力馬の舞台適性が未知数であり、想像通り、今年も難関な組み合わせになりそうだ。ここから前走成績でなんとか好走ゾーンを見つけたい。 前走クラス別成績を出すと、G1【1-1-3-18】勝率4.3%、複勝率21.7%、G2【1-2-2-30】勝率2.9%、複勝率14.3%、G3【3-0-1-13】勝率17.6%、複勝率23.5%、オープン・L【3-6-4-53】勝率4.5%、複勝率19.7%、3勝クラス【2-1-0-21】勝率8.3%、複勝率12.5%と高偏差値レースらしくバラバラ。様々な路線から馬が交差する場所になっている。 ざっくりと重賞組について内訳をみる。まずはG1について。マカオンドールの天皇賞(春)【1-1-1-14】勝率5.9%、複勝率17.6%、アリストテレスの有馬記念【0-0-1-1】複勝率50.0%。前走G1の好走基準は前走6着以下【1-1-3-16】、さらに10着以下だと【1-1-2-8】。好走の大半はG1ふた桁着順。マカオンドールがこれに該当する。 着度数トップの前走新潟大賞典【2-0-0-9】勝率、複勝率18.2%。3着ヤシャマルなど今年も複数出走予定だ。ハンデ戦からハンデ戦ということで、斤量がカギ。前走から斤量すえ置きだと【2-0-0-8】。15年11番人気1着ヒットザターゲットは新潟大賞典11着、19年3番人気1着ルックトゥワイスは新潟大賞典4着。前走着順はバラバラだが、どちらも目黒記念は同斤だった。新潟大賞典組は確定ハンデをチェックしたい。 次に前走日経賞【1-1-0-6】勝率12.5%、複勝率25.0%。ここも2着ボッケリーニなど候補は複数。その位置取り別成績は先行【0-0-0-3】、中団【1-1-0-1】、後方【0-0-0-2】。東京の中長距離戦らしく前走で溜めた競馬をしたのかが大事。ボッケリーニはタイトルホルダーをマークして先行。中団からとなると、13着トラストケンシンがいる。昨年こそ格上挑戦で9着だったが、全4勝すべて東京というコース巧者だ。